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ズバリ常識を疑う!住宅ローンの返し方 「繰上返済」で家計が破綻!?

「トクをするいい返済方法!」とばかり言われている繰上返済。その常識を疑ってみましょう。繰上返済することによってリスクはないの? しないほうが安心!? コツコツ繰上返済をしたAさんが危ない!

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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ズバリ常識を疑う!住宅ローンの返し方 「繰上返済」で家計が破綻!?
えっ! 繰上返済に落とし穴? いいことばかりじゃないの? 計画しながら利用しよう。
ボーナスが出たという人も多い時期ですね。お金を預けても金利は低い…、ならば一番大きい借金“住宅ローン”の繰上返済をするに限る!とお考えの方も多いはず。

でもその『繰上返済』ってあなたにとってベストな選択肢なのでしょうか? 皆さん良いとばかりに思われている常識「繰上返済」を疑ってみましょう!

確かに総支払額は減るが…

返済期間短縮型の繰上返済をすると総支払額は減り、数字的には間違いなくお得です(例:借入金額3000万円、30年返済の場合に、3年後に100万円を繰上返済すると約120万円の利息を減らせます)。

当たり前のことを言いますが、預貯金は自由に引き出し等できますが、一度、繰上返済したお金は戻せません。しかし、よく雑誌などで「繰上返済は絶対にトク!」とかき立てられていることもあり、この当たり前なことを忘れてしまい、あとで家計やライフプランに悪影響が出てしまうケースが意外と多いのです。

繰上返済タイプAさんと貯蓄タイプBさん

AさんBさんは全く同じ借入・返済条件。年収もお子さんの人数も年齢も同じ。貯蓄は2年で100万円できます。

Aさんは貯めたお金をコツコツ繰上返済。
順調に住宅ローン残高は減りました。返済期間も短縮になり、支払利息軽減額は400万円!  しかし、お子さんが大学進学などの教育費が大きくかかるときに、貯蓄があまりなくなんとか状態。

Bさんは繰上返済せずに、貯めたお金を確実に貯蓄、一部を上手に運用。
住宅ローン残高は当初の約定どおりの減り方ですが、教育費が大きくかかる時にも貯蓄があり安心して対処できました。(仮に住宅ローンを組んだあと10年後とかの教育費が落ち着いた頃に繰上返済をしたとしても、Aさんほどの支払利息の軽減効果は得られませんが、約250万円程の十分な効果はあります)

さて、どちらがいいのでしょう?



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