接道とエントリーゲート

エントリーゲート

エントリーゲート

「パークマンション三田綱町ザ フォレスト」の建物の特徴は大きく3点挙げられる。まず1点目が敷地面積の大きさ。6,151.43平米は(超高層を除く)億ションにしては広い部類に入るだろう。効用は接道部にもあらわれている。

日向坂から南へ下る一方通行の坂道が、敷地に接する道路になる。幅員は約8メートル。半分弱が歩道部分。間口は90メートル弱と非常に長い。つまり大きな既存樹を眺めながら、「エントリーゲート」(画像参照)が現れ、そこからさらに敷地と前面道路の境界線が50メートルほども続く。

第三者の目に映る建物の印象は、森とエントリーゲート、そして沿道のエクステリアがその主なものとなるだろう。車両や歩行者といった不特定多数が頻繁に通る道ではなさそうだが、一度でも見ればインパクトのあるアプローチになりそうだ。居住者用の車両入口は別途設置。地下駐車場からはそのままエレベーターで住戸フロアに向かえる。自転車バイクも別に出入り口が用意されている。

地型(じがた)とランドプラン

車寄せ(上)と吹き抜けのあるホール

車寄せ(上)と吹き抜けのあるホール

2点目は、地型とランドプラン。物件を理解する上でここが大きなポイントになるだろう。地型は南面間口の広い長方形の中央部を南に張り出し、さらに北東と北西方向に羽根が広がったような格好だ。相当変形である。

上層階は北に向かってセットバックしている。つまり敷地南側いっぱいに建物を寄せることで斜線制限の影響を極力抑え、さらには既存樹の保存を図ろうとしたものと思われる。建蔽率は法定限度60%に対して、34.5%しか消化していない。

与えられた状況から生まれたメリットは他ならぬ豊富な緑で、車寄せを敷地奥まで引き込めたことも合重なり、西側の緑地を借景とする吹き抜けのロビーがひとつの見せ場となった。また、飛び出た北西の敷地隅に別棟としてパーティルームやゲストルームを備えた建物を設けた。居心地のよい隠れ家になりそうだ。