キャリアプラン

市場性を踏まえた上でのキャリア開発(2ページ目)

大手企業を中心に、このところキャリア開発研修の内容が刷新されています。これまでは過去の棚卸しを行い、自身の価値観を捉え、現在の強みや弱みを認識した上で、未来のキャリア(在りたい姿や目的地)を考えていく形がお決まりのパターンでした。現在の強みと弱みの客観化がどうも機能していないようです。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


転職社会、市場性の理解はビジネスパーソンの要件です

転職社会、市場性の理解はビジネスパーソンの要件です

転職される場合、スタートダッシュをして相応の評価を得ることに注力すべきでしょう。期待されていることを的確に捉え、その期待に応えられるかどうかに尽きます。客観的に自分を見つめ、その期待に十分に応えられると判断できれば舵を切ってもいいでしょう。

採用する側の期待値が曖昧であれば、応募者はリスクと判断すべきでしょう。動かない方が賢明と言えます。

市場性の評価を知るためには

自分の市場価値を知るためには大手の人材紹介会社がサービスで行っている年収査定です。職務経歴書を中心にその人の専門性をベースに能力評価され年収を弾き出す方法です。専門力のレベルを重視した査定方法です。

もう一つは専門力ではなく、仕事力をベースに能力の構成要素を数値化し、専門能力のレベルも加味して、年収を弾き出す方法です。ガイドの私は「市場価値測定」という能力評価手法を1997年より開発して、17年間ビジネスパーソンの市場価値を測定しています。

先の人材価値の内外価格差による弊害でしょうか?自己の市場性の客観的理解というニーズから、このところ企業人事部からの引き合いが多くなっています。この市場性の評価はキャリア開発研修を中心に組み込んでいます。

ここ1週間内だけでも、ITとインフラをプラットフォーム化し再生したグローバル企業、日本を代表する化粧品メーカーのキャリア開発系の研修で、テスト結果のフィードバックとそれに基づく能力・キャリア開発のビジョニングとそこに辿り着くためのアクションプランの策定を行いました。日本を代表する情報システム企業からも同様の引き合いがあり本社へ訪問しました。

このように、企業側からも個々人の市場性の客観的理解がニーズとなっています。転職社会が一般化しつつある今日、自己の市場性をきちんと理解することはプロフェッショナルとしての要件になろうかと思います。

参考記事
20代は転職、30代以降に定着というキャリア構築

自己の市場性を知るための参考サイト
転職力&年収査定テスト 簡易版10分以内で測定
市場価値診断テスト 簡易版5分程度で測定
市場価値測定テスト 正規版30分内で測定


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