キャリアプラン

市場性を踏まえた上でのキャリア開発

大手企業を中心に、このところキャリア開発研修の内容が刷新されています。これまでは過去の棚卸しを行い、自身の価値観を捉え、現在の強みや弱みを認識した上で、未来のキャリア(在りたい姿や目的地)を考えていく形がお決まりのパターンでした。現在の強みと弱みの客観化がどうも機能していないようです。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

社内での評価が世間一般での評価とは限らない

きちんと自己を評価できていますか?

きちんと自己を評価できていますか?

2013年4月から施行された高年齢者雇用安定法の改正による65歳雇用延長に伴い、キャリアの節目の再設定を考えなければならないでしょう。大卒でも会社と40年以上付き合うことになります。前半の20年、後半の20年と捉えると、どうやら40代前半に節目があるようです。

キャリア論ではこの時期を「キャリアの危機」と呼んでいます。気がつくと前半戦が終わり、後半戦を迎え、漠然とした未来への不安を抱える時期で、人生の踊り場のような時期と捉えられています。大手企業を中心に、40代~50代でキャリアの選択を余儀なくされます。

ガイドの私が15年以上前から問題提起してきたのは日本企業の人材評価の閉鎖性です。つまり、社内で評価されている人でもヘッドハンターのような外部の専門家が評価すると大きなかい離があることは多いものです。いわゆる、人材の内外価格差です。

1997年当時の四大証券の一つであった山一證券の経営破たんがありましたが、大手ヘッドハンティング会社での仕事を請け負っていた関係もあり、多くの山一の社員の方々とお目に掛かりました。愕然としたのは、営業課長のポジションで年収1000万円の方が、こちらの外部評価では650~700万円の年収だったと記憶しています。

アウトプレースメント会社(再就職支援会社)でも能力評価等の自己分析作業をしますが、現実の問題として、40代以降の再就職先の年収はこれまでの良くて7割、普通で5割、悪いと3割と言われています。

これからはプロとしての卓越した能力が求められる

今までと違い、転職社会が一般化してくると即戦力としての期待です。その領域のプロとして成果を出し、組織に貢献するかどうかが求められるのです。経験上、どんなに長くても1ヶ月間もあればその人の評価が固まります。できる人(能力がある)かできない人(能力はない)か、できた人(人柄がいい)かできていない人(人柄がよくない)か、ということです。

今後は人柄よりもより能力を評価していくことでしょう。人材評価の重み付けとして、これまでの4:6から今後は2:8くらいのイメージを持つとよいでしょう。
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