綱町三井倶楽部
綱町三井倶楽部とはどのような施設なのか。関連記述のある文献からの引用*を試みてみよう。「三井倶楽部は三井家の接客用応接所として建てられたもので、三田綱町の広大な敷地の一角に建っている。この建物は地下一階地上二階建て、煉瓦および石造で、延べ約900坪に及ぶかなり大規模の建築である。設計者はコンドルで、大正二年(1913年)の完成であるから、彼の長い設計活動の軌跡の上から見ると晩年に近く、他の作品の中でも傑作といえるものである。
(中略)
この建築でとくに注目される点は、南側に設けられたベランダである。ここでは連続したアーケードが柱間を構成しているが、その中央部を緩やかに張り出して局面を用いていることである。このような扱いは、ベランダから地上への階段、庭の噴水へとつながり、その構図には明らかにバロック的表現が伴っているといって良い。」
商社社宅跡地
さて、綱町三井倶楽部の南隣接地に「パークマンション三田綱町」が立つ。このマンションの秀逸な商品企画は「タワーマンションの先駆け『パークマンション三田綱町』」としてまとめているのでここでは言及しない。申し上げたいことは、三井グループとして縁の深い場所であり、なおかつ三井不動産としても代表的な実績を作った地だということ。「パークマンション三田綱町ザ フォレスト」は綱町三井倶楽部の西側隣接地。従前は商社の福利厚生施設。さらにその前は現存する北側隣地のオーストラリア大使館のものであったそうだ。当時からの樹木がいまでも数多く残っている。それらを最大限生かして新しい高級マンションを作ろうという試みである。
建物の解説は別記事をしてまとめる。
*参考・引用文献
写された港区二<港区教育委員会>、大江戸今昔マップ<新人物往来社>
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