韓国の文化をより深く知るための本 5選

韓国の文化をより深く知るための本 5選

韓国の文化をより深く知るための本 5選

アンニョンハセヨ。「近くて遠い国」とかねてから言われてきたお隣の国、韓国。いまでは韓国料理をはじめとし、韓国ドラマやK-POPなどの韓国文化も浸透。そんなふうに言われていたのは昔のこと……と思いきや、やはり今でも韓国は私たちに驚きと知的好奇心の芽生えを提供してくれます。

そんな韓国、韓国人に対する「なぜ」「どうして」に答えてくれる、親しみやすい書籍を5冊選んでみました。韓国の歴史に始まり、韓国人の国民性や、日本人との考え方の違いを扱ったものを紹介しています。韓国のことをより深く理解したいと思われる皆さんにぜひ手に取っていただきたいものばかりです。

『韓(から)のくに紀行』(司馬遼太郎著/朝日文芸文庫)

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『街道をゆく2 韓のくに紀行』(司馬遼太郎著)

歴史小説で有名な司馬遼太郎のエッセイ「街道をゆく」シリーズの中の一冊。韓国での旅をもとに、1971年から1972年にかけて週刊朝日に連載した紀行文です。今から40年以上も前の文章ですが、みずみずしく、そこに書かれた古代からの日韓両国の交流史については発見の連続です。

戦中、戦後でなく、さらに昔の韓国に残る「日本」についての史跡、日本にゆかりを持つ人々……。韓国に留学しても、韓国人といくら話しても、知り得ることのなかったことばかりでした。氏が持つ独特のユーモアに溢れているだけでなく、「世界ふしぎ発見」のようなミステリー感もあり、飽きさせません。

戦中、戦後の日韓に思いを巡らせると閉塞感を感じたりもしますが、さらに昔に視点を移すことにより、また違った日韓の景色が見えてくること請け合いです。氏の書籍を読んだことがない人もぜひ、この本からデビューしてほしいと思います。
 

『コリアン世界の旅』(野村進著/講談社文庫)

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『コリアン世界の旅』(野村進著)

1997年に出版されたこの書籍は、その年に2つのノンフィクション賞を受賞しています。書籍の背表紙には、野村氏の言葉として<一番身近だけど、一番見えにくい存在である在日韓国、朝鮮系の人々。「紅白歌合戦」やプロ野球など、彼らがいなくては成り立たないのに、実際の彼らのことをあまりにも知らなさすぎるのではないか。こうした思いを胸に、この旅は始まった>と書いてあります。

この書籍は「なんとなく」しか知らなかった、日本に住む在日韓国、朝鮮系の人々についての「なぜ」に答えてくれるでしょう。それだけでなく、在米韓国人のこと、ベトナム戦争のこと、済州島のことなど、韓国の歴史的タブーにも切り込み、まさに筆者が「世界の旅」に出ることで、さまざまな視点から韓国を見られるようになっています。
 

『となりの韓国人 傾向と対策』(黒田福美著/講談社)

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『となりの韓国人 傾向と対策』(黒田福美著)

芸能界きっての韓国通で知られる黒田福美さんの著書。「韓国人は自己主張が強い?」「韓国人はケンチャナ主義?」「キレイは良いこと」など、韓国人について一般的にそうだといわれている「通説」について、黒田さんなりの視点で、経験を織り交ぜながら書かれています。

「やっぱりそうか……」というような項目から、「意外! そうだったんだ」というような発見まであります。黒田さんは「あとがき」に、以下のように書いています。

<これから韓国人と一緒に仕事をしようとする人にとって、韓国人を理解するための「手引き」になったらという思いで書きはじめました。ですが書き終えてみると、むしろ韓国人と若干接したことのある人にこそ、「そうそう!まさにこれなのよ」と共感しながら読んでいただけるものになった気がしています。>

そう、読んでいると、「あの人の一言には、こういった背景があったのか」「あの意味不明なドラマのシーンは、そういう理由だったのか」など、韓国人の思考回路が見えてくるでしょう。

ちなみに、黒田さんの最初の著書、黒田さんが韓国に飛び込んだきっかけなどについて書かれた『ソウル・マイハート』(講談社)も名著です。ぜひ手に取ってみてください。
 

『知れば知るほど理解が深まる「日本人と韓国人」なるほど事典』(コリアンワークス/PHP文庫)

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『日本人と韓国人 なるほど事典』(コリアンワークス)

日韓の衣食住の文化、考え方の違いなどを徹底的に分析しています。

「お国や会社に捧げる日本人の「忠」の精神」
「ひたすら目上を敬う韓国人の「孝」の精神」

「老舗を誇りにする日本人」
「屋台は踏み台の韓国人」

「いとこ同士が合法的に結婚する日本人」
「祖先が同じだけで結婚しない韓国人」

など、すべての項目において、日本人と韓国人を対比させているのですが、改めて「こんなにも違うものなんだなぁ」と思わずにいられません。これを読めば「韓国通」にさらに近づくでしょう。
 

『箸とチョッカラク』(任栄哲、井出里咲子/大修館書店)

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『箸とチョッカラク』(任栄哲、井出里咲子著)

衣食住の日韓比較はもちろんのこと、日本人と韓国人の考え方や行動の差異などを、印象だけでなく両国の人々へのアンケート調査も利用しながら説いているところが興味深い書籍です。

例えば、「あいづち」が誰に対するとき、どんなときに多くなるのか。間違っていないのに叱られたとき、誰にだったら言い返して、誰にだったら黙るのかなど、大変興味深い結果が出ています。日本人と韓国人では特徴的な違いがあるようでした。

韓国人の友達を持つ人だけでなく、韓国人と働く人、韓国人の部下がいる人、韓国人と結婚することになった人など、ぜひ読んでみると参考になると思います。


以上、5冊のみ選ばせていただきました。私自身、インターネットがまだ発展していない1995年に韓国語の学習を始めてから、韓国について知りたくて、いろんな書籍を読んできました。その中から5冊だけを選ぶというのは難しくもありましたが、今回紹介した書籍は、表面的なものでなく、より多くの皆さんに「韓国の深いところ」までを知っていただきたくて選んだものばかりです。

比較的新しい書籍はラインナップしておらず、5冊の内容の中にはいまでは事情が変わっているものもあるでしょう。しかし、最近のことはいくらでもキャッチする機会はあると考え、あえて以前のことも知ってほしいという思いを込めて選びました。

ぜひ、これらの書籍により、韓国についての理解を深めていただき、韓国人と心から語り合える人が増えてほしいと願っています。

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