ゲーム実況がゲームを変える?

風来のシレンの図

風来のシレンはゲーム実況とすごく相性の良いゲームなんです

1つ気になることがあります。任天堂は今回、YouTube上で任天堂の著作物を含む動画の許諾を以前から行っていることをTwitterで確認しましたが、日本でゲーム実況と言えば、ニコニコ動画です。

任天堂はニコニコ動画の公式イベント「ニコニコ超会議」にスポンサードしていたり、ニコニコ動画を配信するドワンゴがニンテンドー3DS向けのニコニコ動画視聴ソフトの「ニコニコ」を配信していたりと、ニコニコ動画と任天堂の関係は良好であることから、近い将来ニコニコ動画での許諾も実現するかもしれません。

実はガイドも、ニコニコ生放送でスパイクチュンソフトの「不思議のダンジョン 風来のシレン(以下シレン)」シリーズのゲーム実況を行ったことがあります。24時間かけて99階あるダンジョンを攻略するというもので、ガイドはそもそもクリアする実力の無いダンジョンに挑戦し、ニコニコ動画のコメントに従ってプレイすることでクリアを目指す、という企画です。実際にダンジョンをクリアし、のべ約30万人もの人が観てくれて、おおいに盛り上がった経験があります。

この企画でとにかく面白かったのは、コメントに従ってゲームをプレイする、ということです。シレンをプレイしたことがある人は分かると思いますが、難易度の高いダンジョンでは、常に的確な状況判断が求められ、たった1つのミスであっけなくゲームオーバーが訪れることもあるゲームです。一歩進むのが、右か、左か、はたまた下がるのか、そんなことが命運を分ける場面もあります。これを日本中のシレンプレイヤーが、へっぽこ風来人であるガイドにアドバイスをして、クリアに導くわけです。時に意見が分かれる場面もあります。最深部近辺では大論争になって投票で次の行動を決めたこともありました。もはや、新しい別のゲームに思えるぐらい、新鮮で面白い体験でした。

これまでゲーム実況は、ゲームの宣伝になりつつも、著作権の面では許可を得ていなければ違法ですから、メーカーとユーザーの微妙な関係の上に成り立っていました。実際、動画の違法アップロードを警告する画面がゲームの最初に表示されることもあります。

それがここにきて急激に、メーカー側から積極的な応援と活用の流れが出始めています。微妙な関係を続けるのではなく、メーカー側が動いて、安心してユーザーが動画を作ったり、視聴したりできる環境を作ろうとしています。

ゲームを観るということが、新しい面白さを生むことがあります。新しい価値を生むことがあります。ゲームの新しい楽しさ、面白さが、この流れによって生まれていくかもしれません。

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