大学生の奨学金/申込み時や返済時の注意点・落とし穴

奨学金返済の注意点「返済猶予制度を理解すること」(3ページ目)

メディアを通して奨学金の滞納問題を目にする機会が増えています。高校生の2人に1人が大学・短大へ進学する一方で、非正規雇用の増加など卒業後の返済への不安要因が大きくなった現在ではある程度は予想されたことでもあります。一方、ある調査では、奨学金利用者の半数以上が猶予制度の存在そのものを知らなかったことが判明しました。今回は、自身の危機管理ともいえる奨学金のリスク対策について解説いたします。

久米 忠史

執筆者:久米 忠史

大学生の奨学金ガイド


返済が苦しくなったら直ぐに猶予申請を!!

高校や大学に在学している間は、先生や職員の方が奨学金の説明会を開催するなどして、奨学生と日本学生支援機構との間の情報伝達を仲介してくれます。

そういう意味では、学生の身分である限りはある程度受け身の状態でも情報を得ることができるでしょう。

しかし、卒業後は自らがアプローチしなくてはなりません。猶予制度なども自己申請が前提となることを肝に銘じておくことが大切です。

解説画像

奨学金情報 「在学中と卒業後の違い」

猶予申請の手続きについては、日本学生支援機構のホームページに掲載されています。

◎返還期限猶予についてはこちらをご覧ください
◎減額返還についてはこちらをご覧ください
◎所得連動返還についてはこちらをご覧ください

また、猶予制度それぞれの詳細についてQ&Aページも用意されています。

返還期限猶予Q&A
減額返還Q&A
所得連動返還Q&A

20歳を過ぎたら法律的には大人です。高卒で責任感を持って社会で頑張っている同世代の若者もたくさんいます。

現行の猶予制度にはまだまだ改善が必要だと思いますが、自身を守るためにも最低限のリスク対策を理解しておくことが大切です。
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