大学生の奨学金/申込み時や返済時の注意点・落とし穴

奨学金返済の注意点「返済猶予制度を理解すること」(2ページ目)

メディアを通して奨学金の滞納問題を目にする機会が増えています。高校生の2人に1人が大学・短大へ進学する一方で、非正規雇用の増加など卒業後の返済への不安要因が大きくなった現在ではある程度は予想されたことでもあります。一方、ある調査では、奨学金利用者の半数以上が猶予制度の存在そのものを知らなかったことが判明しました。今回は、自身の危機管理ともいえる奨学金のリスク対策について解説いたします。

久米 忠史

執筆者:久米 忠史

大学生の奨学金ガイド


返済意識、滞納リスクを知らずに利用している大学生の実態

日本学生支援機構が行った調査(平成23年度奨学生の延滞者に関する属性調査結果)では、奨学金を利用している学生の56%以上が「猶予制度の存在を知らなかった」と答えています。

さらに2010年度から導入された個人信用情報機関への登録制度については、77.5%もの人たちが「あまり知らない」「知らない」と答えているのです。

また、奨学金問題を考える団体が行ったある調査によると、80%以上の奨学生が卒業後の月々の返済額や返済年数を理解せずに利用している実態が浮かび上がっています。

解説画像

奨学金のリスクと対策の認知度


これでは、基本的なことである返済意識、奨学金のリスクとその対策への学生自身による危機管理が全くできていないと指摘されても仕方ないでしょう。

保護者対象の講演の中で、これらの数字を伝えると、参加者のほとんどが驚きの表情を見せ、会場の空気が一瞬固まってしまいます。

果たして自分の子どもの認識はどの程度なのか、と心配になってしまうからだと思います。

これらの問題の原因、対策については機会を改めてお伝えしたいと思いますが、では、どのような手続きを行えばいいのでしょうか。

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