ふたりで学ぶマネー術/ふたりで学ぶマネー術

夫婦で今すぐできる! お金周りの断捨離(2ページ目)

家計に関する相談を受けていると、金融機関からのお知らせ書類が数年分混在していて、「どれを捨てたらいいのか、分からなくて、困っているんです。」と言われるケースがよくあります。最近、断捨離(だんしゃり)が注目されていますが、今回は、お金に関する書類にポイントを絞って、断捨離を考えてみたいと思います。

平野 直子

執筆者:平野 直子

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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必要な物はシンプルに保管!

必要な物はシンプルに保管!

捨てることができたら、次は「断」と「離」を見てみましょう。

■「断」
不要な物が入ってくることを断つ方法を取り入れてみましょう。
(1)取引通知など、電子化できる場合は電子化する。
例)
・証券会社:電子交付(取引報告書、取引残高報告書、年間取引報告書、払出通知書等)
・クレジットカード会社や携帯電話会社の利用明細など
・銀行:通帳レス(Eco通帳)。都市銀行など、通帳を発行せずにオンラインで取引明細を確認する方法を取り入れている銀行があります。明細を確認できる期間はいつまでなのか、紙ベースの通帳に戻す方法などを確認して、ご自身に合っているようだったら利用してみてもよいでしょう。
このほか、三菱東京UFJ銀行では、「Eco通知」(定期預金の満期のお知らせを郵便で受け取らず、電子媒体で見る方法)を取り扱っています。

(2)不要な物を認識しやすいしくみを作る
電子化よりも紙で欲しい、電子化しているけれども家計管理のために印刷をしたい、という方もいらっしゃるでしょう。紙で管理をする場合、一度整理しても、気がつくとあっという間に月日がたって、いつの間にか書類が貯まってしまう……なんていうこともあると思います。新旧の情報が分かるよう、保管方法も工夫しましょう。

ガイド平野が試してみた結果、簡単で便利なのは、2穴ファイルと2穴ファイル用のクリアポケット、見出しシールです。100円ショップでも買えますし、必要な種類の分だけファイルすることができます。1枚のクリアポケットに書類を入れすぎるとファイルが崩れやすくなるので、マメに片付けようという気持ちにもさせられます。一家に1冊作って、夫婦が確認できる場所に収納すると分かりやすいですね。共働きでそれぞれに金融機関やクレジットカード等の利用明細が送られてくる場合は、夫・妻それぞれファイルを作成するのもよいでしょう。お互い、ファイルがどこにあるか情報共有しておくことも大切です。

■「離」
引っ越す前に使っていた銀行、引き落とし先を変更して解約してもいいかもね。

引っ越す前に使っていた銀行、引き落とし先を変更して解約してもいいかもね。

最後に、物への執着から離れる段階に入ります。前出のファイルを作成すると、最近は利用していない金融機関やクレジットカード会社などが見えてくることがあります。今後も利用するのかどうか、まとめられるカード会社などはないかどうか、本当に必要な物かどうか吟味しましょう。

また、ご夫婦の家計を整理していると「メインの口座引き落としはA銀行だけど、転職前に作ったクレジットカードは、B銀行のまま」など、お金の流れが複雑になっているケースも多く見受けられます。この機会に古い習慣を切り離して、家計管理がしやすい方法に切り替えてみましょう。

一度にすべての書類を整理しようと思うと大変かもしれませんが、整理できた分から順番にファイルを作成していくと達成感も味わえます。同時に家計のお金の流れも整理して、ぜひ金運もさらにアップしていってください!

【関連リンク】
●家計簿で「見える化」だけでは、家計改善はできない!
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