パリ一人旅の心得
欧米人に比べ、アジア人や日本人観光客の中には、一人旅をする人も多くみかけます。休暇が少ない日本では予定を合わせることも難しいので、一人で旅行するという選択肢になるのは珍しいことではありません。自分で好きなだけ好きなところで自由に行動できるのが、一人旅の最大の魅力。しかし一人旅ならではの問題点があるのも事実です。そこで、パリで一人旅をするにあたって気を付けたいことをまとめてみました。観光スポットや美術館が充実していて、グルメ、ショッピングと一人でも充分楽しめるパリ。世界中からバッグパッカーが集まり、一人旅の観光客も珍しくないので、パリは一人旅に向いている街だと思います。もし不安要素があるとすれば、一人で行動して危険かそうでないかのセキュリティ問題と、一人でする食事。それから宿泊施設も気になりますよね。これらがクリアになれば、安心して一人旅をすることができると思います。
<目次>
セキュリティ・治安問題
夜のカフェで女性一人はあまり見かけない (c) Paris Tourist Office - Photographe : Amelie Dupont
トラブルに巻き込まれるかどうかは、男性か女性か、土地勘があるかないか、そして場所や時間帯などが影響してきます。まず男性の場合、当然女性よりは狙われる確率は低いのですが、メトロや観光地でのスリは日本人男性も多く被害に遭っています。多額の現金は持ち歩かない、ポケットに貴重品を入れない、不案内だったり治安の良くない場所で夜遅くまでフラフラ一人で歩かない、などを守って常に気を引き締めて行動して下さい。油断をしないことで、確実に犯罪を防ぐことができます。
女性の場合、パリは一人で行動していると声をかけられることもしばしば。特に公園で一人で休んでいたりすると、声をかけられる確率は高いです。ちょっとお話するくらいなら害はないとは思いますが、くれぐれも慎重に。嫌だなと思った場合は、曖昧な返事をせずにきっぱりと断ることが大事です。
夜も行動しようと思っている場合は、なるべく1桁の区の中心街に宿泊することをおすすめします。2桁の区は住宅街であったりするので、22時以降は人通りが減り、一人歩きの危険性が高まります。様子を見ながら、時にはタクシーを利用することも必要です。
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パリでの食事! ディナーやレストラン選び
一人旅での最大の問題が食事です。一人の食事は寂しい、または他人の目が気になるなどの理由から海外旅行掲示板などで食事仲間を探す人も多いようです。テイクアウトやセルフサービスなら一人ごはんも全く問題ありませんが、せっかくパリに来たからには、レストランでの食事も楽しみたいですよね。日本では昼夜ともに1人ごはんをする場所が充実していましたが、パリやフランスはまだまだかもしれません。しかしながら、パリでの1人ごはん事情はここ数年で少しずつ変化してきています。まずランチの場合、カフェやビストロなどカジュアルなお店ならパリジャンもよく一人で食事をしているので問題ありません。特にテラス席は外に向いているので一人での居心地も良くおすすめ。ディナーの場合でも、カウンターやテラスでなら1人ごはんをしている女性が増えています。これらがない普通のレストランでも、女性が1人で食事をしていることもあるので、試してみる価値はあるかも。
しかし、星がついているような高級レストランの場合は、ランチ・ディナーともに一人で食事をする人はほとんど稀です。ただ、飲食系の仕事の人が勉強のために一人で星つきレストランを食べ歩いたという話を聞きます。そういった確固とした目的があったり、人の目があまり気にならないというタイプの人はアリかもしれません。
モンマルトル地区にオープンした「Bouillon Pigalle」は、予約を取らずピーク時には行列ができるので、時間を外して行くのがおすすめ。外を眺められるカウンター席が設置してあり、伝統的なフランス料理をリーズナブルな値段で楽しめます。ノンストップ営業でサービスも良く日本語メニューもあるので、ランチ・ディナーともに1人ごはんにうってつけのレストランです。
Bouillon Pigalle
日本語メニュー(pdf)
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どこに泊まる?一人旅向けの宿泊施設
ホテルは基本的に2人用の部屋が中心なので、シングルは割高になります。ディナーを毎回レストランで一人で食べるというのも大変なので、一人旅でおすすめなのは、キッチンのあるゲストハウスやアパルトマンです。ゲストハウスは日本人経営の所もあり、一人旅で来ている人も多く情報交換もできるのでメリットもたくさん。一人旅を徹底的に満喫したい!という人はアパルトマン向き。キッチンがあるので自炊したり、テイクアウトで買って来たものを温めて食べることもできるのが便利です。アパルトマンは会社が経営している場合もありますが、個人貸しの格安物件をmixiやjimomoなどの在住日本人が出しているアノンスで見つけることができます。また、英語OKという人なら、AirbnbやBooking.comなどで予約できる民泊も、部屋の詳細がわかるようになっているので便利でおすすめです。
個人的には、パリに14件ある「Citadines」がお気に入りです。キッチンが付いているので、近くのパン屋やデリ、スーパーなどで軽食や食材を買って自炊することができます。掃除、タオル交換はは1週間に1回なので、自分で掃除や洗濯をする必要は出てきますが、カードキーなので外出の度に預ける必要がなく、自由で快適です。
Citadines Appartment Hotels
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パリのホテル
パリのアパート(アパルトマン・ゲストハウス)
パリの女性&家族専用ゲストハウス、ぽむぽむ
パリのアパルトマン、パリ・シェ・モア
一人旅の不安が解消されたら、心置きなくパリを楽しんで下さいね。Bon Voyage!