注意をすることで、ほとんどの軽犯罪は防げる

フランス

治安を把握し、犯罪対策を十分にしてフランスを楽しもう

2015年にパリ、2016年にニースで起きたイスラム過激派によるとされる大規模なテロが起こり、それぞれ130名、84名の死者が出ました。フランスでは移民が多く、国の待遇や社会的な人種差別などから不満を持つ若者が犯行に及ぶケースが見られています。2015年のパリ同時多発テロ以来、特に観光客の多く集まる場所では警察官や軍人の動員を増やし、建物への入場もより慎重にチェックされるようになりました。

近年パリで起きたテロ事件の現場としては、シャンゼリゼといった観光の中心地、10~11区といった観光地と住宅地が混在するような地区といったように、「この場所にいるとテロに遭いやすい」といった傾向は残念ながら掴めていません。それでも、盗難や暴行といった日常で起きうる犯罪に巻き込まれないように、国の事情を理解し、危険な行動をとらないよう慎重に過ごすことが必要です。

交通系のストも多い (C) Paris Tourist Office - Photographe : Jacques Lebar

交通系のストも多い (C) Paris Tourist Office - Photographe : Jacques Lebar

また、フランスはレジスタンスの歴史を持ち、デモやストが多い国でもあります。社会制度に対する不満を示すためのデモ行進は日常茶飯事。特に鉄道や空港といった交通系のストも多く、スケジュールが大幅に乱れることもあります。基本的にデモやストによって観光客の身に危険が及ぶようなことはほとんどありませんが、通りが通行止めになったり、中には過激な行動を取る人がいないわけではないので、観光客は興味本位で近づかないのが賢明です。

そして、いざという時のため、海外旅行保険は必ず入っておきましょう。
  • やっぱり気になる首都パリの犯罪事情>>>パリの治安

フランスの犯罪は圧倒的に盗難関連

広場

観光客が集まる所にスリは群がる

フランスは、外国から不慣れな観光客を狙って出稼ぎに来ている人々がいるのも事実。旅行者を狙った犯罪は、スリ、置き引き、引ったくりの順に多くなっており、盗難関連がほとんど。特にパリ以外ではマルセイユ、ニースを中心とした南の地中海地域が海外からの観光客も多く集まることから、盗難関連の犯罪が起きやすい地域となっています。

2015年の一年間のフランスでの日本人の盗難被害件数は463件。ここ数年は残念ながら増加傾向にあります。これらはほとんどが被害者側の不注意から起こるものであり、油断せず自分の持ち物に対して常に気を配ることで防ぐことができます。ただし、敵もプロ。あの手この手でその注意をそらす誘惑をしかけてきます。そこで、具体的にどんな手口があるのか、シーン別に紹介していきましょう。

 

メトロでの犯罪

メトロ

人の行き来が多いメトロも要注意

パリでの盗難犯罪発生率ナンバーワンのメトロ。不慣れな観光客を狙ったスリやひったくりが目立ちます。服の外ポケットやリュックのポケットなど、簡単に開けられてしまうところに貴重品を入れるのは言語道断。とにかくメトロでは持ち物に充分に注意しながら乗ること。

またスリの手口としては、2人組の片方が時間を聞いてきて、教えたり、時計を見せている間にもう片方がバックの中身を失敬する、というのがよくあるパターン。乗降時、乗車時、改札時と常に注意を怠らないことです。また、切符の券売機でのトラブルも増えているので、慣れていない人は窓口で買う、話しかけられても徹底的に無視する、などの対策が必要です。

 

ATMでの犯罪

ATM

お金をおろす時はまわりに注意して

フランスのATMは基本的に外に設置してあるのですが、中に設置しているところも増えてきているので、状況により判断して利用を。そして人気の少なくなる夜間より、なるべく昼間の時間帯におろすようにしましょう。

ガイドは一度、外に設置されたATMでお金をおろそうとした時、横から「この20ユーロあなたのよ」とお札を渡され、「一緒に操作してあげる」と言って、暗証番号とカードを狙われたことがあります。もちろん、一緒に操作などせず、20ユーロ頂いただけになりましたが。また、単純に操作している時に白昼堂々、横から手が伸びてきたこともあります。以降、外のATMは極力使用を控えるようになりました。

とにかく、ATM操作前後に近づいてきたり話しかけてくる人には要注意!相手にせず徹底的に無視するのが一番です。

 

お店でのトラブル

お店

会計は必ず確認を!お店の人を過信してはいけません

お店では、明らかな犯罪というのは発生しにくいですが、値段を間違って多く請求されたり、お釣りを間違えて少なく返したりということがけっこうあります。ワザとなのか、そうでないのかは不明で、それが却って悪質だったりするのですが……会計の前にある程度の値段を見積もっておいて、大きく差があるようなら抗議しましょう。言葉に自信がなければ日本語でもOK。その値段に納得いかないようでしたら、買わずにお店を出ても構いません。とにかく間違われたまま支払うのだけはやめて下さい。万が一支払った後に騙されたことに気づいた場合は、警察を呼ぶのも選択肢の一つです。