4日目 敦煌観光/玉門関、陽関、雅丹(ヤルダン国家地質公園)など
玉門関。かつてここから西は漢皇帝の力が及ばなかった (C)写真家/大難不死
玉門関。風化が進み現存するのは10mほどの城壁のみ (C)写真家/大難不死
敦煌2日目のこの日は「玉門関」、「陽関」、「雅丹(ヤルダン国家地質公園)」などを廻る敦煌の「西線一日游(西路線1日ツアー)」に参加します。ツアーは市内のホテルのフロントで申し込みOK。ただし、同じ「西線一日游」と言っても行くコースに多少差があり、「玉門関」、「陽関」、「雅丹」、「西千仏洞」、「白馬塔」などから4~5箇所がピックアップされています。申し込みの際、メインスポットである門関、陽関、雅丹があるツアーに参加するのがベターです。
陽関へ向かう道。陽関博物館や峰火台など見所満載陽関 (C)写真家/大難不死
玉門関と陽関は古代シルクロードの重要な関所跡。西域交通で北ルートを通ると玉門関、南ルートでは陽関を通過していました。章関所ともに、かつては中国と西域を分ける要所として、多くの兵士が駐屯した軍事基地でしたが、今では両関所ともに風化が進み、一部の姿を残すのみとなっています。玉門関附近には漢代に造られた万里の長城の漢代長城と、玉門関や長城を守備する兵士の食糧庫だった河倉城があり、それらを含めて玉門関風景区と呼ばれています。
雅丹(ヤルダン国家地質公園)では、風や雨水により地表の柔らかい砂地が削られて、残った堅い岩部分が奇形を生むヤルダン地形を見ることができます。張芸謀監督の映画『英雄(HERO)』のロケ地として一躍有名になった場所です。
西千仏洞。党河の流れる断崖上にある石窟 (C)写真家/大難不死
西千仏洞は莫高窟の西に位置することから西仏洞と呼ばれています。現存する石窟は19箇所あるのですが、保存状態は莫高窟に及びません。
白馬塔は4世紀末頃、 亀茲国出身の高僧鳩摩羅什(くまらじゅう)が敦煌を訪れた際、経典を積んでいた白馬が死んでしまい、その死を悼み建設されたと言われています。ちなみに亀茲国はかつて中国(東トルキスタン)に 存在した仏教オアシス都市です。