日常生活のフランス語(朝のしたく編)
日常生活のフランス語(朝のしたく編)
ここで登場する動詞は、文法用語で再帰動詞または代名動詞と呼ばれています。
※ここでは、再帰動詞とします。
再帰動詞は、再帰代名詞を伴う動詞です。
文法的に奥が深いのですが、トラベルフランス語ではどんな文章の組み立てになっているかをごく簡単にみてみたいと思います。
文章の組み立て
わたしは7時に起きます
Je me réveille à 7 heures.
(ジュ ム れヴェイユ ア セッターる)
わたしは7時に起きます
Je me réveille の me がなんだか余分な感じがするかもしれませんが、この me は大事な役目を果たしています。
この me は再帰代名詞と呼ばれています。
主語と同じ人称・数で、「~自身」を表す目的語となる代名詞です。この代名詞と一緒に動詞を使うとき、動作が「~自身」を対象として行われるという考え方です。
再帰代名詞は:
・主語にあわせて形が変わります。 (me、te、se、nous、vous、se)
・動詞の前、主語のすぐ後に置かれます。
上記の文章で使った réveiller (れヴェイエーる) は、目的語を伴う動詞(=他動詞)で、人や動物などの目的語を付けて「~を目覚めさせる」という使い方をします。
・Je réveille ma fille à 7 heures. (ジュ れヴェイユ マ フィーユ ア セッターる)
わたしは娘を起こします
目的語は ma fille (わたしの娘) です。
この目的語が主語と同じ「自分」「あなた」「彼」「彼女」などになった場合に再帰代名詞を使います。ここでは主語が Je 「わたし」なので、上記の法則にしたがって、ma fille のかわりに「自分」を表す目的語の働きをする再帰代名詞 me をつけると
Je me réveille à 7 heures. (ジュ ム れヴェイユ ア セッターる)
自分が「自分」を起こす=「起きる」ということになります。
上記の文章は、「わたしは7時に起きます」となるわけです。
もし、娘が自分ひとりで起きる場合には、
Ma fille (=Elle) se réveille à 7 heures.
(マ フィーユ (エル) ス れヴェイユ ア セッターる)
娘は7時に起きます
となります。
組み立て方は、だいたいつかんでいただけたでしょうか?
身支度をする表現
歯を磨きます
・歯を磨く se brosser
わたしは歯を磨きます
Je me brosse les dents. (ジュ ム ブろス レ ドン)
・洗う se laver (ス ラヴェーる)
彼は手を洗います
Il se lave les mains. (イル ス ラヴ レ マン)
・服を着る s’habiller (サビエーる)
わたしは服を着ます
Je m'habille. (ジュ マビーユ)
・髪を梳かす se brosser (ス ブろセーる)
娘は髪をとかします
Ma fille se brosse les cheveux. (マ フィーユ ス ブろス レ シュヴー)
・化粧をする se maquiller (ス マキエーる)
母はお化粧をします
Ma mère se maquille. (マ メーる ス マキーユ)
・ひげをそる (セ らゼーる)
ひげを剃ります
Mon père se rase (la barbe). (モン ペーる ス らズ)
このほかにも下記のような動詞があります。
・起き上がる se lever (ス ルヴェーる)
・伸びをする s’étirer (セティれーる)
・拭く s’essuyer (セスイエーる)
・脱ぐ se désabiller (ス デザビエーる)
・準備をする se préparer (ス プれパれーる)
文章の組み立てと単語を覚えるといろいろな表現ができるようになると思います。
毎日使える表現なので動作をしながら覚えてみてください。
※発音表記は、区別をするために、R の音はひらがなで、L の音はカタカナで表示しています。
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