創業270年以上!
いつも人で溢れかえる北京の人気シューマイ店、都一処
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ボリュームに圧巻! 春のおすすめ豚肉とタケノコのシューマイ(48元/セイロ)
乾隆帝が名づけた「都一処」という店名の由来と店の歴史
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店の前に置かれる乾隆帝の来訪をイメージした像
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時の皇帝に命名されたありがたい店名は、今でも店の誇りとして大切にしている
その日は1752年の大晦日。乾隆帝はお忍びで北京の郊外へお出かけになり、その帰り、前門へ食事のために立ち寄りました。しかし時は大晦日の夜、人々は年越しのため早々に店じまいをし、開いているのは王瑞福の店だけでした。乾隆帝一行の三人が店に入ると、そのただならぬ雰囲気に、王瑞福は二人の共を従えた高貴な方と察し、二階に案内し、佛手露(薬酒)や、糟肉(豚肉の粕漬)、涼肉(コールドミート)、馬蓮肉(豚肉の冷菜)などを出して自らもてなしました。
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ランチは行列になることもあるので、11半には到着するのがベター
数日後、数人の宦官が来て、“都一処”と書かれた扁額(へんがく/看板)を渡し、「これは乾隆帝が直々にしたためたものである」と告げました。王瑞福はこの時はじめて大晦日に訪れた三人のうちの一人が乾隆帝であったことを知り、腰を抜かすほど驚きました。乾隆帝から賜った扁額がかけられたその日から、店は「都一処」と呼ばれるようになり、皇帝が訪れた店ということで、大いに栄えたというわけです。