キャリアプラン

グローバルリーダー育成エキスパート 豊田圭一さん(2ページ目)

4月22日、キャリアを中心としたインタビューを行いました。「日経ビジネス」や「ガイアの夜明け」等で取り上げられたユニークなグローバル人材育成事業で成功を収められている豊田圭一さん。ガイドの私とは10年近く前からお付き合いいただいている方です。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


ガイド:「ミッションコンプリート」、やっていることがイメージできるいいネーミングですね。音感も素晴らしい!事業が立ち上がるまではお金との闘いですよね。私も経営者の端くれとしてわかります。色々、ご苦労されたのではないでしょうか?

昨年末、インドで語学学校を立ち上げ、今後はアジアの新興国からインドを経て、中近東へ展開していくとのことです

昨年末、インドで語学学校を立ち上げ、今後はアジアの新興国からインドを経て、中近東へ展開していくとのことです

豊田さん:例えば、セミナー会場ですが、まともに借りると相応の金額が掛かります。人事や人材育成と関連がありそうな会社と交渉をして、ただで貸して下さる代わりに、その会社のサービスのプロモーション資料を参加者に配布することでバランスさせていただきました。

お金がない場合は知恵を出すしかありません。カッコよくやることは自分の首を絞めるようなもの。正直に状況を伝え、我武者羅に働くことで大抵の修羅場をくぐり抜けることができると思います。

ガイド:確かに、お金がないときは知恵しかありませんね。

豊田さん:自分は20代中盤には大手企業のサラリーマンを辞め、独立した身です。20年も事業を立ち上げ経営してみると色々な失敗もあります。ユニクロの柳井さんの著書「一勝九敗」ではありませんが、まさにその通りだと実感しています。

僕は「全てのキャリアに無駄はない」と考えています。大手ゼネコンのサラリーマン時代の経験、事業での様々な失敗、お客様のクレーム、全て逃げずに行って、その都度学習してきたような気がします。

今は会社のトップとして発言したり、本や講演で自分の考えをお伝えするようになったのですが、幼少の頃~10年位前の自分を振り返ると、全く違う自分が存在するのです。人前では緊張し堂々と話せなかった自分、現実逃避による先輩パートナーの起業に相乗りした自分、今の自分と別人格の自分です。その経験こそが財産なのでしょう。

やはり、自分の置かれている環境(役割やミッション)、そして、何がしたいのか、世の中は何を求めているかを自問自答し、自分なりのビジョンや志を明確化できれば、在りたい自分に向かって進むはずです。

僕のキャリアを考えれば、絵に描いたような超エリートコースを歩んだ人間とは違います。その状況から逃げず、諦めずに成功するまで続けることが成功するコツのような気がします。どうにかなるさと楽観的に。是非とも参考にしていただければと思います。

ガイド:ありがとうございました。益々のご活躍を!

推薦図書:
「引きずらない人は知っている、打たれ強くなる思考術」
ガイドの私も早速読みましたが、電車の移動中等を利用すれば1日で読み切れます。豊田さんの自らの体験を基にコンパクトにわかりやすく打たれ強くなるコツが書かれています。キャリアを考える上で、特に若いビジネスパーソンの方にお薦めします。


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