コーチング

相手が話したくなる黙り方とは?

あなたの沈黙の仕方、もしかして相手をますます黙らせてしまっていませんか? 今回は相手の話を促し、引き出す、効果的な黙り方のポイントをお伝えします。

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド

効果的に黙るために必要なこと

コーチング

効果的に黙ることで相手から引き出す

以前、「正解を教えるは本当に有効か」で、双方向コミュニケーションの重要性にふれ、その一歩はまず「黙って聞くこと」であるとお伝えしました。しかし、「効果的に」黙るのはなかなか難しいスキルです。

相手の話を聞こうと黙っていても、相手は緊張したり、詰められていると感じているかもしれません。その違いを生み出すのは、あなたのちょっとした仕草や表情の違いです。

コミュニケーションには、
  • 言葉による「バーバルコミュニケーション」
  • それ以外の要素による「ノンバーバルコミュニケーション」
の2種類があります。

往々にして、私たちはバーバルコミュニケーションのみに注意を向けがちです。

しかし、コミュニケーションは全身で行うもの。特に相手の話を促すために黙る場合、バーバルコミュニケーションはゼロになるわけですから、よりノンバーバルコミュニケーションが際立ちます。


あなたのノンバーバルをチェック!

まずはノンバーバルコミュニケーションについて確認してみましょう。

  1. 表情

    相手の話を聞くとき、自分自身がどんな表情で聞いているか知っていますか? 真剣に聞いているときこそ実は注意が必要です。聞き逃さないように一生懸命に聞こうと眉間にしわが寄ったり、あまりに真剣すぎる表情になったりしていると、相手は話にくくなります。特に重要なのが「視線」です。時には鏡で自分の表情をチェックしたり、どんな表情で人と話していることが多いかを周りの人にフィードバックをもらうのも、よき聞き手になるのに有効です。
     
  2. 姿勢

    違う方向を見ながらだったり、何か他のことをしながらだったり、椅子にふんぞり返っていたりしては、相手は聞かれているとは感じません。たとえあなたの耳がきちんと聞いていたとしても、です。どのような姿勢で相手の話を聞くかは、あなたの聞く意識をいわば目に見える形で表現しているようなものです。話を聞く時はしっかりと相手の方を向き、少し前傾姿勢くらいがいいかもしれません。腕組みや足組はしないなど、手や足の振る舞いにも意識を払うことが重要です。
     
  3. 適度な頷きや相づち

    じーっと聞いているだけでは、伝わっているのか、共感は得られているのか……と相手は不安になることでしょう。そこで、適度な頷きや相づちが必要です。また、相手の話を聞くからといって、言葉を全く発してはいけないわけではありません。むしろ、わかりにくかったところやもう少し聞きたいところについて質問をすることは、相手の話に興味を持っている表れとなり、また相手の話を発展させる助けになります。

次のページで、何がノンバーバルをつくり出すのかをご紹介!
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます