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塾の体験授業に申し込むときの注意点!選び方・気にすべきポイント

学校の新年度や夏休み前などに塾のチラシを目にする方も多いのでは? そのチラシによく書かれているのが「無料体験授業受付中」という文字。この「無料」という言葉に釣られて気軽に体験授業を申し込むのは失敗の元です。塾の体験授業の申し込みには要注意を。

西村 創

執筆者:西村 創

学習塾・個別指導塾ガイド

塾の体験授業!申し込むときの注意点は?

塾の体験授業に申し込むときの注意点

塾の無料体験授業。無料に釣られて申し込む前に注意するべきことは?

塾のチラシによく書かれている「無料体験授業受付中」という文字。「無料」に釣られて、体験授業を気軽に申し込むのは失敗の元。体験授業の申し込みには注意しなけれないけない点があります。
   

どこの塾でも体験授業は基本的に無料

塾のチラシの「体験授業」の文言に焦る必要はありません。

塾のチラシの「体験授業」の文言に焦る必要はありません。

チラシに踊っている「無料体験授業」の文字に急ぐ必要はありません。春期講習や夏期講習などの季節講習会シーズンを除けば、たいていどこの塾も一年を通して無料で体験授業を受け付けています。チラシに無料体験授業の記載がない塾や、そもそもチラシを折り込んでいない塾でも、問い合わせれば1週間程度の無料体験授業を案内されます。
 

本命の塾を決めてから体験授業に申し込む

「いくつかの塾を体験していちばん良さそうなところに入塾しよう」と気軽に体験授業を申し込むと失敗のリスクが高くなります。なぜなら、たいてい最初に体験した塾に決めてしまうことが多いからです。体験授業に行くと学校のクラスメートや同じ部活の先輩に出会ったりして、その塾での新たな人間関係が生まれます。また、講師も体験に来た生徒には気を使っていろいろ話しかけてくれます。そうなるとまた別の塾の体験授業を受けづらくなるものです。

そこで、保護者が十分にリサーチしたうえで、本命度の高い塾から体験授業を受けることをお勧めします。
 

成績を上げる講師と子どもが気に入る講師のギャップ

成績を上げる講師と子どもが気に入る講師のギャップがあります。体験授業を受けて帰ってきた子どもが「いい先生だった」という感想を言っていても、それだけではその講師の指導力があるかどうかはわかりません。子どもが気に入る塾や講師は次のような特徴があります。
 

子どもが気に入る塾(授業)

  • 仲の良い友達がいる
  • 宿題が少ない
  • アットホームな雰囲気
  • 教室がきれい
  • 授業内容が易しい

子どもが気に入る講師

  • 話がおもしろい(雑談が多い)
  • ルックスがいい
  • 優しい
  • 歳が近い

一方、成績を上げる塾、講師は子どもの評価ポイントとはギャップがあります。
 

成績が上がる塾(授業)

  • 新単元の導入説明でない限り、学期の途中の授業を体験してもよくわからない
  • 宿題が多め
  • 緊張感(ケジメ)がある
  • 机やいすが古くても落書きなどがなく大切に使われている
 

成績を上げる講師

  • 説明がしつこい
  • 授業中の指示が細かく、多い
  • 雑談が少ない
  • ときに厳しさを見せる
 

体験させる前に親が説明を聞きに行く

最初に体験した塾に入塾をすることになることを考えると、先にいくつかの塾に親が説明を聞きに行くのがいいでしょう。その後、もっとも良さそうな印象を受けた塾に体験授業を申し込むのが上手な方法です。塾の指導方針やシステム、教室の合格実績などを聞いたら、子どもが体験する回の授業の位置づけも聞いておくといいでしょう。
 

授業の位置づけは3パターン

体験する回の授業の位置づけを知っておくことで、どんなスタンスで授業に参加すればいいのかが変わってきます。授業には次の3パターンがあります。

(1)宿題の内容解説
宿題の解説中心の授業です。宿題で出された問題を解いてきた前提で解説が行われるので、体験でいきなり授業に入っても講師の解説についていけません。体験する回の授業がこのケースに当てはまる場合、宿題になっているページのテキストのコピーをもらって、解いてから参加することをお勧めします。

(2)演習中心の授業
前回の授業で教えられた知識を使って、問題を解くことが中心の授業です。この場合、前回の授業を受けていないと問題を解くことは困難です。前回の授業内容がまとめられたページのテキストのコピーをもらっておき、あらかじめ目を通してから参加すれば、少しは解ける問題があるかもしれません。

(3)新単元の導入解説
塾生も初めて習う新たな単元の解説授業です。この場合、前準備は何も必要ありません。講師の指導力をチェックするに最適な授業です。生徒たちの学ぶ気持ちを高める話し方か、説明はわかりやすいか、板書は整理されていて復習するときにポイントを思い出せる工夫がされているかなど、いろいろなことが確認できます。

授業はたいてい(1)や(2)のケースが多いです。ですから、体験授業ではよくわからないのはあたりまえといえます。体験授業では内容がわかるかどうかよりも、塾と講師が肌に合うか「感覚的」な部分の確認ができればいいのです。また、講師の指導力がはっきり出るのが上記(3)の新単元の導入解説なので、そのタイミングを聞いて、その日に体験するというのもいいと思います。ただ、全教科が新単元の導入解説授業のタイミングに一致するのは新学期の初回授業くらいです。学期途中の場合は苦手科目に絞って、その科目の授業が新単元の導入解説になる回に参加してみてはいかがでしょうか。




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