「買い替えない」選択は可能か?
とりあえず、どうしてもXPパソコンが利用できなければ困るという環境にある場合は、4/9以降、今のパソコンをインターネットや他のパソコンにつながない、いわゆる「スタンドアローン」の状態で使用するしかありません。スタンドアローンPCは、ほぼタイプライター状態!?
こうして完全に隔離すれば、外部から不正アクセスされるリスクもなく、万が一ウイルスに感染しても、他のパソコンへの拡散を防ぐことができます。
なお、今のXPパソコンをスタンドアローンにすると、インターネットやメールが使えるパソコンが全くなくなってしまって困る、というときには、共有で使えるパソコンやタブレットを用意するのも一つの手です。
最近では、業務に個人のパソコン・モバイル端末を持ち込んで利用するBYOD(私的デバイス活用)も増えてきました。
いずれも頻繁にメールで問い合わせが入るような職場には不向きですが、社内の業務連絡メールの送受信や、ちょっとしたインターネット検索が主な用途であれば、導入を検討できるのではないでしょうか。
また、パソコンに合わせてソフトも買い替えるとコストが膨らむ場合は、新しいWindows OSのパソコンに買い替えつつ、高額なOfficeシリーズは購入しない、という選択もあります。
例えば、MS Office製品と高い互換性があり、同程度の機能と使い勝手を備えている「KINGSOFT Office」。同シリーズの2013は、MS Office 2013の1/5ほどの価格で購入できます。
印刷を前提とした資料や社内資料の作成がメインの企業であれば、同様の機能性を持ちながら無料で使える「Apache OpenOffice」や「LibreOffice」に乗りかえる手もあります。
無料とはいえ行政機関での導入実績もあり、使用状況によっては、社内の一部署であっても、互換性ソフトの導入を検討する価値は十分にあるでしょう。