企業のIT活用/IT経営の基礎知識

Windows製品サポート終了に向け、いま何ができるか?(3ページ目)

Windows(Win)製品には、それぞれMS社が定める「サポート期間」があります。14/4/9には、WinXPとOffice2003、IE6のサポートが終了。実質、XP搭載のパソコンを使い続けられなくなります。今回は買い替え等で対応済みでも、いずれ同様の問題に対して検討しなければならない時が来るかもしれません。Win製品のサポート終了に向けて、買い替えない場合は何をすべきか、今どのような準備ができるのか、検討してみたいと思います。

長谷川 渉

執筆者:長谷川 渉

企業のIT活用ガイド

今のパソコンやソフトがなくても、困らない仕組みを考える

Windows製品には、それぞれMS社が定める「サポート期間」があります。今回は対応済みでも、いずれ同様の問題に対して検討しなければならない時が来るかもしれません。

サポートが終了するたびに対応策を考えるのは煩わしい。そう考える方には、無料OSである「Linux」の日本語対応版と、Windows以外のOSでも動作するソフトを組み合わせてパソコンを再構築する方法もあります。

このやり方であれば、XPパソコンでも、本体は今のまま利用し続けることができます。

ソフトウェアは、先に紹介した「Apache OpenOffice」や「LibreOffice」がインストール可能です(「KINGSOFT Office」はインストール不可)。

ただし、無料ということは、基本的にサポートは期待できません。
設定などの際には専門知識が必要なこともあり、トラブル発生時も含めて、対応できる人材が確保できるかどうかが導入のポイントになります。

経営規模に合わせたプラン選択ができる「Office 365」

経営規模に合わせたプラン選択ができる「Office 365」

また、ソフトウェアに関しては、クラウドサービスへ切り替えるという選択もあります。
Office ソフトであれば、MS社が提供するクラウドサービス、Office 365が該当します。

これは月額制のサービスで、Office製品のほか、業務効率化やコミュニケーション活性化に役立つ機能も豊富です。

インターネット環境さえあれば、インストール作業なしで常に最新バージョンのOffice製品が使用でき、バージョンアップもクラウド上で一元管理・自動提供されるため、社内で管理する必要もありません。

将来のバージョンアップにかかる手間や時間も考慮すると、魅力的な選択肢と言えます。

今回のタイミングは、特定のパソコンやソフトウェアがなくても困らない仕組みについて考える、いい機会とも言えるのではないのでしょうか。

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