「企業のIT活用」版・トリビアの泉です。今回は表計算ソフトに関する『トリビアの泉』を集めました。

最初の表計算ソフトが登場したのが1979年。今から26年前で日本では日本電気(現NEC)からPC-8001が登場し、いよいよパソコン市場が花開く年でした。

■最初の表計算ソフトは学生が作った
■表計算ソフト・ロータスはインド哲学から生まれた
■エクセルはマック版が最初だった
■エクセルの商標登録は19年も後だった!

最初の表計算ソフトは学生が作った

世界最初の表計算ソフト『ビジカルク』が発売されたのは1979年10月です。
ビジカルクの誕生
ビジカルクの誕生

当時ハーバード大学のビジネススクールで学んでいたダン・ブルックリンによって開発されました。つまり世界最初の表計算ソフトを作ったのは学生でした。

学生と言いましても、ビジネススクールですので、学生の多くは企業からの派遣や自ら企業を経営しているような人物が中心です。ダン・ブルックリンはソフトウェア・アーツ社という小さなソフト会社の経営者で当時、20代後半でした。

ビジネススクールでは様々な企業のデータを使ったケース演習が行われます。ケース演習では企業の将来の売上や費用を、予想されるシナリオで分析しなければなりません。
ビジネススクールでの講義
ビジネススケールでの講義

計算には電卓が使われました。いくつものシナリオを検討しなければならず次週までの宿題をこなすのに膨大な時間がかかりました。また教室でも教授が黒板に書いた売上や費用の前提条件の数値を変えるたびに黒板の数字を消して書き直していました。

ある日、ダン・ブルックリンが思いついたのが「条件を変えた時に自動的に計算して表示するような黒板は作れないか。」というアイデアです。

そこで友人のフランクストンと、このアイデアを実現することにしました。ブルックリンが画面デザインや機能など仕様を考え、フランクストンがそのアイデアを実現するためにプログラムを作ります。

ビジカルクの誕生

アイデアを元に作られたソフトが『ビジカルク』です。Calc(計算)をVisi(見る)ことができました。当時はスプレッド・シートと呼ばれました。
ビジカルクの発売
ビジカルクの発売

『ビジカルク』はアップル2というアップル社から出ていたパソコンで動きました。価格は99ドルです。

最初はあまり売れませんでしたが、ビジネスマンがこのソフトの可能性に気づき、だんだんとユーザーが増えます。これがキラーソフトの最初になりました。皆、ビジカルクを使うためにアップル2を買い求めます。

表計算ソフトという新しい市場を生み出した『ビジカルク』ですが、その後、IBM-PCが発売された時に戦略を失敗し、市場をインド哲学から生まれた表計算ソフト『ロータス1-2-3』に奪われてしまいます。

※ダン・ブルックリンのサイト(英語)
「History」→「Software Arts and VisiCalc」をクリック
ビジカルクのアイデアを思いついた頃からの写真が掲載されています。
ヒゲぼうぼうの学生だったんですね。また、貴重なアイデアメモやビジカルクを開発したアップル2等も出ています。

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