キャリアプラン

プロフェッショナル・コネクター 勝屋久さん(2ページ目)

2014年、新春キャリアインタビュー第3弾として、サラリーマン生活を経て、今や新しいプロフェッショナル・コネクターという職を創造し、大活躍されている勝屋久さんにキャリアインタビューをいたしました。奈落の底に落とされた時、自分自身と真剣に向き合うことができるかどうかが今回のテーマです。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


ガイド:あの伝説のルー・ガースナー全世界CEOと直結する日本代表とは凄いですね。世界全体の戦略がわかる部門にいる人は日本IBMの中ではごく限られていますよ。

四半世紀ぶりのツーショット。ガイドも乗せられて写っちゃいました。

四半世紀ぶりのツーショット。ガイドも乗せられて写っちゃいました。

勝屋氏:13年間、IBM Venture Capital Groupという仕事をしてきたのですが、上層部の人事異動に伴い、その組織に予算が下りなくなりました。レイオフ(解雇)のようなものです。

通算25年間在籍しておりまして、新しい分野の仕事も確立してきましたので、ここで内省して自分自身と向き合いました。本当に自分がやりたいことは何かということです。そこで独立の道を選んだ訳です。

ガイド:自分自身を直視することは一番きついし、逃げたい部分ですね。

勝屋氏:そう、実は自分は忙しさにかまけ、それをやっていなかったのです。所謂、サラリーマンは向いていないということに気づいたのです。ベンチャーキャピタルの仕事につくまではダメダメサラリーマンですよ。(笑)

ベンチャーの経営者・ベンチャービジネスとの出会いが色々な意味で触媒になっています。

今では当時サラリーマン発想ではネガティブに映った方々は今では感謝・感謝の存在です。今の自分を創るのに少なからず影響を受けた訳ですので。皆さんとも今ではうまくやっていますよ。ハグハグな関係の方もいます。(笑)

藤田さんは僕よりも早く行動を起こしただけですよ。当時はそんな度胸はなかった。典型的なサラリーマンだったので。早く気づき、早く自分の生きる道を探すことが重要ですね。

ガイド:勝屋さんはプロフェッショナルコネクターという得体の知れないお仕事をされていますね。(笑)今後のビジョンを教えていただけませんか?

勝屋氏:2010年にIBMを退職し、独立して早3年が経過しましたが、繋がりを創る仕事、繋がりを伝える仕事(講演やブログ等)、人や組織、ビジネスづくりのお手伝いをする仕事の3本柱でやっています。

お蔭さまで人との繋がりの中で順調に仕事をいただいております。また、これまでの経験で、「所謂人脈作りを行っても人脈は拡がらない」、「人を値踏みすると人から値踏みされる」ということが自分の中でわかりました。

ガイド:正しく、等価交換という今までの価値観ではなく、ネットワーク時代の贈与循環という新しいモデルを体現されている先駆者です!最後に読者へ熱いメッセージ。

勝屋氏:色々な出来事に出くわした際、逃げないできちんと自分自身と向き合うことです。一番シンドイことですが、これを無くして自己成長は望めません。そして、自分を再定義するのです。

本やセミナーには本当の解はありません。あくまでも自分が気づくための手段なのです。最終的には自分の心が大事です。ピュアな気持ちを大切にして欲しいものです。

ガイド:勝屋さん、今日は本当にありがとうございました。勝屋さんの話を聞いていると元気が沸いてきますね。久々の再会でしたが、全く違和感なくお話を伺うことができました。これは勝屋さんのピュアな心の魔法かもしれません。


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