リーダーシップ/リーダーシップ活用事例

グローバルリーダーへの道-8(最終回)

今回がシリーズ「グローバルリーダーへの道」の最終回です。まずは弊社で採用した華僑系インドネシア人留学生を媒体とした気づきから始めたいと思います。最後に、まとめと総括で結びたいと思います。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

今回がシリーズの最終回です。まずは弊社で採用した華僑系インドネシア人留学生を題材に、気づいた点から書き下ろしましょう。最後に、まとめと総括として、グローバルリーダーとしての世界標準の共通言語を示し結びたいと思います。

インドネシア人留学生から考える

外国人と仕事をしての気づき、化学反応がイノベーションに繋がるでしょう

外国人と仕事をしての気づき、化学反応がイノベーションに繋がるでしょう

昨年12月にグローバル化の一環として、外国人留学生を1名採用しました。彼女の出身はインドネシアのジャカルタです。母国の国立大の医学部を経て、現在、東京大学に在籍しています。授業の関係で週2回ペースで来られますが、グローバルを考える上での様々の気づきを与えてくれます。

例えば、「インドネシア人から見て、日本人や韓国人や中国人をどう思うか?」と質問します。このように最大公約数的に日本人はよく考えるものです。彼女の答えは「全体感としての差異はあるだろうが、あくまでも個人によって違うのではないか」という回答でした。どうやら、このようにステレオタイプに括ることに違和感を覚えたようです。

この点に関しては、個に立脚して考えるか、集団に立脚して考えるかの違いでしょう。確かに、ガイドの私も集団として括られることに抵抗感を持ちます。あくまでも個人立脚であり、その意味では、ガイドの私は典型的な日本人ではなく、イレギュラーな日本人と捉えるべきでしょう。(笑)

It depends on person.-“それは人に拠る”という意味ですが、実はパーソナリティー(性格特性)は国を越えた思考行動パターンそのものなので、パーソナリティーはグローバルを考える上での共通言語になるかもしれません。パーソナリティーをベースに、ダイバーシティー(多様性)を考えることは1つの切り口と考えています。

確かに、企業内研修等で国籍の違う受講者と接しますが、日本人以上に日本人的なタイプの外国人は存在するものです。結局のところ、長く日本に定住する外国人は日本人と同じような思考行動パターンの人が多いものです。そもそもの部分に加え、日本という環境や教育によって培われてきたことでしょう。
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