正しい背骨のメカニズム
背骨は身体の中心を縦に走る骨で、頭蓋骨から骨盤までをつないでいます。この背骨の柔軟な動きによって、身体を前後左右に動かすことができます。また、背骨は横から見たときにゆるやかなS字カーブを描いていることが理想。このカーブが背骨をしなやかに動かすほか、身体の動きからショックを吸収するバネのような作用を可能にし、頭蓋骨や脳を守っているのです。
そんな身体の軸である背骨が、姿勢の乱れなどにより歪むと様々な機能が低下します。例えば、背中が丸まる猫背の場合、お腹の筋肉がゆるむのでお腹がポッコリと出てしまったり、背骨が過度にカーブしている反り腰の場合は、腹部が伸びるほか腰痛の原因にも。
つまり、身体の軸である背骨を本来の位置に戻すことが大切なのです。こうすることで、普段あまり使わないインナーマッスルも活性化され、運動効率も上がり、自然と痩せやすい体に変化していきます。
■正しい背骨と姿勢を取り戻すエクササイズ
1. つま先を天井に向けて座り、両手でつま先を包むようにつかむ(つま先が掴めない人は、足首でもOK)。つむじ~尾てい骨までが一直線になるように、背骨を伸ばす。
この時、頭を下げたり背中が丸くならないようにすること!
2. お腹で背中を押し上げるように、背骨でアーチを作る。1と2の動きを交互に、呼吸に合わせて5~6回繰り返す。
自分の背骨が柔軟に動くようなイメージで。
正しい肩甲骨の基礎知識
肩甲骨は腕や手を自由に動かす起点で、身体の中で唯一、宙に浮いて動く骨です。「天使の羽」とも呼ばれるように、本来は天使の羽のようにフワフワと柔らかく動くことが理想。肩甲骨が自在に動けば、肩甲骨まわりの大きな筋肉が使えて代謝が上がり、ダイエット効果も上がるのです。
ただ、同じ姿勢で長時間仕事をしたり、猫背の姿勢が癖になることで、肩甲骨がガチガチに動かなくなっている人が多いもの。こうなると、肩甲骨の裏側に老廃物が溜まりやすくなるので、背肉、首やデコルテまわりのむくみにもつながります! くっきり浮き出た肩甲骨を目指すには、マメに肩甲骨を動かす努力が必要です。
■しなやか肩甲骨ストレッチ
脚を肩幅に開き、腕を垂直に上げた状態から写真のように両腕を下ろし、肩甲骨を引き寄せる。その状態のまま5秒キープ。胸をよく開くようにするのがポイント。
この動きを5回繰り返す。