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新国立劇場 小野絢子『白鳥の湖』インタビュー!(4ページ目)

2014年の幕開けを飾る新国立劇場バレエ団公演『白鳥の湖』で、主役を務めるプリンシパルの小野絢子さん。小野さんが同団で白鳥を踊るのは今回で3度目となり、磨きのかかったその演技に大きな期待が寄せられます。ここでは、待望の開幕に先駆け小野さんにインタビュー! 作品と役への想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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オデットとオディール、小野さんはどちらの方が踊りやすいですか?

小野>クオリティだけで言ったら、オデットの方が大変です。特に難しいのは、やはり最初の登場の場面ですね。テクニック面では、オディールの方が苦手です。回るの大嫌いなので、なんで32回も回るんだろうと思って(笑)。ただ演じやすさで言えば、オディールの方が色がつけやすいというのはあります。といっても、その色が正解かどうかは全然わからないですけど。それにオデットの表現に対してあるのがオディールなので、オデットのビジョンがもっとはっきり出てこないと伝えるのは難しいなと思っています。

オデットとオディールの演じ分けに加え、ひとり二役を踊るのは体力的にも大きな負担がかかりそうですね。乗り切るためにしていることは?

小野>体力は貯金できないので、ひたすら練習するしかないですね。やっぱり踊り込むというのは大切で、ちょっとずつはラクになるので。“序盤だからここは体力温存しとこう”ということは絶対になくて、ちゃんとひとつひとつこなしていく感じです。だから、いつも限界を超えています(笑)。

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新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』
2012年公演より 撮影:瀬戸秀美


白鳥ならではの動きを会得するためにしていること、
何かイメージしているものはありますか?

小野>白鳥の腕の動きに関しては、先生方に毎回丁寧に指導していただいています。あと私にとってすごく印象的だったのが、研修生時代に受けた授業『バレエと音楽』でのこと。先生が“あれは白鳥と言ってるけど丹頂鶴の方がイメージがあってる”というようなことをおっしゃっていたんです。それを聞いたとき、“確かに!”と思って。だから私の中では白鳥というよりも、丹頂鶴のイメージが強いんですよね(笑)。

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                新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』2012年公演より 撮影:瀬戸秀美


好きなシーン、踊っていて楽しいシーンは?

小野>うーん、どこでしょうか……。踊ってるときのことってあまり覚えてないから、楽しんでるかどうかもあまりわからない。ただ、オディールの花を撒くシーンはちょっと楽しいかな(笑)。

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