大学生の奨学金/奨学金の基礎知識・トレンド

奨学金のポイント 「予約採用のメリット」(2ページ目)

日本学生支援機構奨学金の定期採用には、高校在学中に進学後の奨学金を予約する「予約採用」と大学進学後に申し込む「在学採用」と大きく2つの方法があります。実は、在学採用よりも予約採用の方がメリットは大きいと感じています。今回は、予約採用のメリットについて解説いたします。

久米 忠史

執筆者:久米 忠史

大学生の奨学金ガイド


予約採用のメリット(2) 「在学採用で再チャレンジ可能」

予約採用で無利子の第一種奨学金を希望したが、第一種が不採用となり利息付きの第二種奨学金の採用者となってしまった。

無利子の第一種奨学金が選抜型となっている現状では、このような学生はたくさん出てきます。

しかし、予約採用で第一種奨学金が不採用となっても、諦めるのはまだ早い!

実は大学入学後に行われる在学採用で、改めて無利子の第一種奨学金に変更申請することができるのです。

これは、第二種から第一種だけでなく、第一種から第二種へ、あるいは併用貸与へなど、全てのコースへ変更申請が可能であると理解してください。

あまり知られていませんが、無利子の第一種奨学金は予約採用よりも在学採用の方が採用数は多いのです。
解説画像

JASSO奨学金 申込方法別採用実績

2011年度の数字を見ると、予約採用の32,000人に対して、在学採用では53,000人と1.6倍以上の実績となっていることがわかります。

奨学金利用者の7割近くが予約採用で申し込んでいる現状を考えると、“無利子の第一種奨学金は在学採用の方が採用確率は高い”と考えてもいいかもしれませんね。

次のページでは予約採用の3つ目のメリットを解説します。
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