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ヴッパタール舞踊団・瀬山亜津咲インタビュー!(2ページ目)

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団が来日公演を実現! 伝説の名作『コンタクトホーフ』を引っさげ、日本のファンを魅了します。来日に先駆け、ヴッパタール舞踊団で活躍する日本人ダンサー・瀬山亜津咲さんにメールインタビューを敢行! ピナへの想いと舞踊団での日々、作品についてお聞きしました。 

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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ピナ不在の現在、リハーサルや日々の稽古はどのように進めているのでしょう?

瀬山>芸術監督のルッツ・フェルスターのもとリハーサルをしています。今年はカンパニーの40周年にあたる年で、沢山の作品の公演をはじめ、ピナの作品に使われた曲を手掛けた作曲家たちのミュージックコンサート、元カンパニーのメンバーで振付家として活躍しているアーティストたちの公演、ピナのドキュメンタリー映像や映画の上演など、とても忙しくしています。

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瀬山さん(左) 『天地 TENCH』photo:池上直哉(2004年/彩の国さいたま芸術劇場)


ピナの想い出深い言葉や行動など、
何か心に残っていることがありましたらお教えください。

瀬山>沢山あり選べませんが、一つに彼女は私たちひとりひとりをとても愛してくれていました。
「My dancers are beautiful. and I try to show how beautiful they are inside.」
それから、「私の関心は、人がどう動くのかではなく、何が人を動かすのかということにある」。これは私たちが彼女から日々教わった自分の原点を見つめる大切なテーマです。生前に感じた彼女の偉大さや影響力は、亡くなった今また日々ひしひしととても強く感じています。

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            『ダンソン』を踊るピナ・バウシュ photo:池上直哉(1999年/彩の国さいたま芸術劇場)


ピナから学んだこと、引き出されたこと、影響を受けたことといえば?

瀬山>自分自身も知らなかった、自分の中にある可能性を見極め引き出してくれた人。そして彼女と彼女の作品に触れることで、自分でいることの大切さ、人とは、人生とは、世界とは、こんなにも興味深いのだということを教えてくれた人です。

ダンサーとして、またヴッパタール舞踊団の一員として日々心がけていることは?

瀬山>ヴッパタール舞踊団の一員として、ピナが残していった作品をピナの生前の時と同じ鮮度を保ち公演を行うことです。



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