イギリスのクリスマスは「クリスマスプディング」でお祝い
イギリスの「クリスマスプディング」とは
なにが入っている?
クリスマスプディングは、小麦粉、牛脂、卵、砂糖、ラム酒、ブランデー、ドライフルーツ、ナッツなどを、「願い事をしながら」混ぜて焼き上げ、クリスマスまで寝かせます(手軽に作れるレシピはこちら)。11月頃から作る人が多いですが、本格派は1年前くらいから作る人もいるほどです。プディングの中に、コインや指輪、指ぬきなどを入れておいて、自分に取り分けられたものに何が入っているかで将来を占ったりもします! コインなら金運、指輪なら結婚運などに恵まれると考えられているそうです。お金を入れちゃうというのは、日本人にはちょっとない感覚かもしれませんね。お酒にどっぷりとつけ込んでありますので、火をつけるとメラメラと青い炎がしばらく立つ程のアルコール度です。お酒に弱い方は、すぐに赤くなってしまうかもしれませんね。ビスケットで有名なWalker'sのクリスマスプディングはこんな感じで箱詰めで売っています。 日本でも海外の食材が入手出来るお店には置いてあります。
About.comにクリスマスプディングのレシピが英文で掲載されています(英文はこちら)。
同サイトのクリスマスプディングに関する英文の一部を一緒に読んでみましょう。
クリスマスプディングなしのクリスマスなんて!
1. No British Christmas is complete without a Christmas Pudding.No A is complete without Bで、「AなしでBは(ひとつも)完成しない、完璧にならない」の意味です。ですから、1行目は「クリスマスプディングがない英国のクリスマスは考えられません。」という感じになります。
2. Despite reports that the traditional Christmas pudding has fallen out of favour for lighter desserts, it is as popular as ever.
Despite~で、「~にもかかわらず」、Reports that~で、「~という報告、調査」ですから、「~という調査や報告の結果にも関わらず」という意味になります。
Fall out of favourで、「人気が落ちる」の意味です。文字通りの意味では、「お気に入りから転げ落ちる」という感じです。本文ではhas fallen......と現在完了になっていますので、ここ最近の傾向として人気が低迷してきているというニュアンスが伝わってきますね。
近年の健康志向のため、lighter desserts、つまりもっとカロリーなどが低く軽めのお菓子に人気が集まっているようです。ところが、冒頭のDespite reports thatがありますので、そういった健康志向の軽めのお菓子の人気が高まっているにもかかわらず、と読んでいきます。
as popular as ever、つまり「変わらない人気がある」です。as~as everで、「依然として、相変わらず~だ」の意味です。日本でも、他にいろいろ食べ物があるにもかかわらず、相変わらずお正月には「おせち料理」が人気ですよね。その感覚と同じようなものなのでしょうか。
英文を通して読んでみましょう
参考までに、拙いですが和訳をつけておきます。No British Christmas is complete without a Christmas Pudding.
Despite reports that the traditional Christmas pudding has fallen out of favour for lighter desserts, it is as popular as ever.
和訳:クリスマスプディングのないイギリスのクリスマスなんて、考えられません。伝統的なクリスマスプディングは、軽めのデザートに人気を奪われつつあるものの、変わらず愛されているお菓子です。
今年のクリスマスは、いつものケーキに代えて、イギリス式の「プリン」でお祝いしてみてはいかがでしょうか?
【関連記事】