企業のIT活用/IT経営の基礎知識

「バイト・テロ」から会社を守るには?(2ページ目)

アルバイト従業員によるSNS炎上騒ぎによって企業がダメージを被る「バイト・テロ」。なぜ起きてしまうのかを探りつつ、「バイト・テロ」から会社を守るために役立つ3つの対策、「想像力の欠如を埋めるアクション」「SNS利用ルールの見直し(作成)」「採用時における確認」をご紹介します。いずれも、最小限の時間と予算で今すぐ実行可能。現実的に十分なネットリスク・リテラシー教育を実施することが難しい企業にもお勧めです。

長谷川 渉

執筆者:長谷川 渉

企業のIT活用ガイド


1.「想像力の欠如」を埋める

まずは、炎上を招く大きな原因となる“想像力の欠如”を埋めるためのアクションです。

ミーティング内でイメージトレーニングを

ミーティング内でイメージトレーニングを

具体的には、スタッフミーティングなどの機会にSNSを不適切に利用した場合、自分の行為が後でどれだけ他人に迷惑をかけるか、そして自分へのダメージとして返ってくるのかをイメージしてもらいます。

例えば、客として来店した有名人の言動をSNSに投稿し、その個人情報漏えいが元で客側に実害が発生すれば、企業だけでなく、個人が損害賠償を請求されることもあります。

また、ひとたび炎上騒ぎになれば、投稿者の実名から住所・学校名、さらにはプライベートな写真など、個人情報が次々とネット上に「晒されて」いきます。

しかも一度ネット上に公開された内容は、デジタルデータの特性として、簡単にコピペされ、完全に消すことはほぼ不可能。

炎上後、数年経過していても、就職・転職活動の際に自分の名前で検索されたときに、いつまでも「騒ぎを起こした人」として、個人情報が表示されるのです。

軽い気持ちのウケ狙いが、あまりに重く長い不利益を招きかねない。この事実が一度でもイメージできれば、勢いだけで行動しないためのブレーキになります。

次のページ:SNS利用ルールの見直しをしましょう。

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