インチやフィート……長さの単位と表現の仕方
インチやフィートを使った英語の文例
“What is the smallest size of jeans that you have? ”
「一番小さなサイズのジーンズはどのぐらいですか?」
“24 is the smallest size that we carry in this department. ”
「24(インチ)です」
“Do you have anything smaller? ”
「もっと小さいのはありますか?」
“I’m afraid not. Smaller sizes can be found in the petite or juniors’ departments. ”
「ないんですよ。子供用品か小さなサイズの売り場にあるかも知れません」
冗談のような会話ですが、アメリカでは小さいサイズを探すのが思いのほか大変。一番小さなサイズでも大き過ぎる、ということはよくあります。“petite” は、フランス語で『小さい』の意味ですが、小さなサイズのことをこのように呼びます。
身長を表す際にはフィートとインチの組み合わせを使いますが、十進法ではなく、12インチが1フィートとなっています。ちなみに、フィート(feet)はフット(foot)の複数形ですので、1フィートのときは“One foot” と言うのが正解。また、1footは約30.5 cmです。
“How tall are you? ”
「背の高さはどのくらいですか?」
“I’m 5' 4". ”
「5フィート4インチ(約163センチ)です」
このとき、“5 feet 4 inches” と言ってもよいのですが、簡単に“five four” と単位を省略して数字だけ並べるのがネイティブ流。記述する際には、上記のようにフィートの数字にクオーテーションマーク、インチの数字にダブルクオーテーションマークをつけて表記します。
また、1インチより短い場合は、小数点を用いて表現するのではなく、1/8インチ、1/4インチ、1/2インチなどの分数で表します。
“I would like about a half inch taken off my bangs.“
「前髪をハーフインチだけ切ってもらえますか?」
なお1/2は“half”、1/4は “quarter”、1/8は“one-eighth”、また3/4は“three-quarters”、5/8は“three-eighth”などと読みますが、インチより細かい数字を正確に伝える必要があることはまずあまりませんので、“half” と“quarter” ぐらいを覚えておけば十分でしょう。
重さの単位と表現の仕方
ものの重さや体重についてはポンド(pound)とオンス(onz)が使われます。1ポンドは約450グラムですが、これも十進法ではなく16オンスで1ポンドとなっています。ちなみにポンドの発音は“パウンド”。アメリカのスーパーなどでは、肉や魚、野菜などはすべてポンド単位で値段がついています。『2ポンドが1キロを少し切るぐらい』と覚えておけばよいでしょう。また、ポンドは“lb” と表示されます。 “How much do you weigh? ”「体重は?」
“I weigh 110lbs.”
「110ポンド(約50キロ)です」
ちなみに、買い物においてオンスの単位を使うことはまずありません。ポンドより少ない単位の場合は、1/4ポンド(quarter pound)、1/2(half pound)ポンドなどの分数で表すのが普通です。
“I would like a half pound of ground pork.”
「豚のひき肉をハーフポンド(約225グラム)いただけますか?」
容積(液体)の単位と表現の仕方
飲み物やガソリンのなどの容量の単位はガロン(gallon)です。1ガロンは約3.8リットル、または4クォーツ(quart)です。1クォーツと1リットルがほぼ同じ容量となりますね。1ガロン入りのドリンクなどはスーパーなどでもスタンダード。ガソリンもガロン単位の料金表示となっています。“What was the price for gas? ”
「ガソリンはいくらだった?」
“It was $3.90 per gallon. Gas prices are going up these days! ”
「ガロン当たり3.9ドルだったよ。最近、とても高くなったね」
面積の単位と表現の仕方
長さの単位がフィートということは、面積も平方フィート(ft²またはsq ft、発音は“square feet/ スクゥエアフィート”)となります。1フィート(約30センチ)角の正方形の面積が1 ft²ですが、換算すると100平方フィートは9平方メートルとなり、『平方メートルは平方フィートの10分の1より少し小さめ』となります。“This room is very spacious, about 400 ft².”
「この部屋のサイズは400平方フィート(約36平方メートル)もあるので、とても広いですよ」
温度の単位と表現の仕方
日本が摂氏(セルシウス=Celsius)を採用しているのに比べ、アメリカは華氏(ファーレンハイト=Fahrenheit)を採用。換算公式は複雑なため、だいたいの目安を暗記しておくのがもっとも簡単です。0℃=32°F
10℃=50°F
20℃=68°F
30℃=86°F
40℃=104°F
100℃=212°F
“Water boils at 212°F in the US.”
「アメリカでは水は212度で沸騰するんだよ」
会話の中で『~度』というときには“Fahrenheit”を使わずに“degree”とだけ言いますが、これは華氏が前提ですので「えらく温度が高いな!」とびっくりしないでくださいね。
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