北京発! 皇帝や妃も愛用した極上のシノワシューズ
かつて宮廷の后達をも魅了した可愛らしいシノワ靴
1853年創業!内聯昇靴店の歴史
大柵欄の西側、包子専門店「狗不理」の対面に位置する
飾り物としても人気の虎のベビー靴。この他、様々な柄の可愛らしいキッズ靴が多数
宮廷の庇護のもと栄華を極めた内聯昇ですが、清朝末期、1900年に勃発した義和団の乱で壊滅状態に。その後、度重なる戦火や清朝滅亡という時代の波に翻弄されるよう、移転を繰り返し、現在の前門大柵欄に移ってきました。
歴史は大きく変容しましたが、「伝統を守り、履き心地の良い靴を提供する」という内聯昇の一貫した姿勢は、時を越えて人々に受け入れられ、今もなお中国一の伝統靴店として高く評価されています。
「千層底」って何? 内聯昇の靴の魅力
1階の実演コーナーでは、布靴の実際の制作過程を披露
内聯昇の靴の最大の特徴は「千層底」と呼ばれる靴底です。布を幾重にも重ねる「千層底」は、周代(紀元前1046年頃~紀元前256年)に始まった技術ですが、内聯昇のものは32枚もの布を重ね、1平方寸(約9 平方センチ)ごとに、麻糸で81から百針の刺し子縫いが均等に施された、丈夫で、履くほどに足になじむ独特の技法。内聯昇の制作技術は中国の無形文化遺産リストに登録されています。
内聯昇の見所&おすすめの靴
宮殿のようなゴージャスな店内にシノワシューズがずらり!
3階の展示ホール。平日は人が少なくゆったり見学できる
もう一ヶ所、3階の展示ホール(開館時間は下記DATA参照)もお忘れなく。こちらでは伝統靴の展示や、内聯昇の歴史や技術が紹介されています。
著名人が愛用するシックな布靴。どんな装いでも履きこなせる便利モノ
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■内聯昇布靴店
住所:西城区大柵欄街34号
TEL:010-6301-4863
営業時間:9:00~21:00(3階展示ホールは9:30~11:30、14:00~17:00)
アクセス:地下鉄2号線「前門」駅徒歩約8分