マンション購入術/マンション購入費用

コストパフォーマンスで選ぶマンション1

マンション購入で、売り出価格や資産価値を気にする方が多いです。もちろん、予算もありますし、将来的に高く売れるか、高く貸すことができるかといった資産価値も大事ですが、コストパフォーマンスにも注目してほしいです。質が高いのに割安というコストパフォーマンスは、資産価値よりも確実な得になります。コストパフォーマンスの良いマンションは資産価値にもつながります。

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

マンションは売り出価格の高い安いだけではなく、コストパフォーマンスを見で選びましょう。

コストパフォーマンスの良さは3つの視点から見分けます。
1、 イニシャルコスト
2、 ランニングコスト
3、 タイムコスト

それでは今回は、1「イニシャルコスト」の良いマンションの見分け方についてお知らせしましょう。


イニシャルコストは新築より中古築15年超のほうがいい

図表2をご覧ください。築年別の平米単価の変化がグラフ化されています。ここで注目したいのは、新築から築15年までと築16年以降の単価です。
図表2undefined中古マンション成約物件の築年別1平米単価

図表2 中古マンション成約物件の築年別1平米単価


新築から築15年までは年を経るごとに、かなり単価が下がりますが。築16年から30年まではさほど下がりません。この事実を実際のマンション購入にあてはめてみましょう。

たとえば、Aさんは新築マンションを4,000万円で購入。15年間住み2,100万円で売却。1,900万円で15年間住んだことになり、月々のコストは10.5万円。そして金利2.5パーセント、30年間ローンを組んでいたため売却時に2,490万円の残高があり、400万円程度残債が残ってしまいました。

一方、BさんはAさんの築16年のマンションを2,100万円で購入し、500万円のリフォームを実施し、15年間住んで2,000万円で売却。600万円で15年間住んだことになりますから、月々のコストは3.3万円。Aさんと同じ条件でローンを組んでいましたが、売却時の残高は1,620万円。売却益が380万円でたので、それを頭金にして住み替えできました。


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