コストパフォーマンスの良さは3つの視点から見分けます。
1、 イニシャルコスト
2、 ランニングコスト
3、 タイムコスト
それでは今回は、1「イニシャルコスト」の良いマンションの見分け方についてお知らせしましょう。
イニシャルコストは新築より中古築15年超のほうがいい
図表2をご覧ください。築年別の平米単価の変化がグラフ化されています。ここで注目したいのは、新築から築15年までと築16年以降の単価です。図表2 中古マンション成約物件の築年別1平米単価
新築から築15年までは年を経るごとに、かなり単価が下がりますが。築16年から30年まではさほど下がりません。この事実を実際のマンション購入にあてはめてみましょう。
たとえば、Aさんは新築マンションを4,000万円で購入。15年間住み2,100万円で売却。1,900万円で15年間住んだことになり、月々のコストは10.5万円。そして金利2.5パーセント、30年間ローンを組んでいたため売却時に2,490万円の残高があり、400万円程度残債が残ってしまいました。
一方、BさんはAさんの築16年のマンションを2,100万円で購入し、500万円のリフォームを実施し、15年間住んで2,000万円で売却。600万円で15年間住んだことになりますから、月々のコストは3.3万円。Aさんと同じ条件でローンを組んでいましたが、売却時の残高は1,620万円。売却益が380万円でたので、それを頭金にして住み替えできました。
「築16年で買って築30年で売る」……次のページ