バレエ/大人のためのバレエ

バレリーノとは? 3つの心得を紹介

バレリーノとは? バレエは女性だけのものと思っている男性も多いかと思いますが、男性ダンサーの力強い踊りにはびっくりするものです。バレエに興味をお持ちの男性の方、今バレエを習われている男性の方たちにも役に立つ情報をお届けしたいと思います。

執筆者:石島 みどり

バレリーノとは?

バレリーノとは?

バレリーノとは?

女性のダンサーをバレリーナと呼ぶのに対し、男性ダンサーをバレリーノと呼びます。バレリーナもバレリーノもイタリア語です。バレエがイタリア発祥ということで、イタリア語で呼ばれているようです。
 

バレリーノの3つの心得

1. 男性はなぜ●●で踊る?
2. 男性の●●●はゆっくり
3. デュエットでは●●


それでは一つずつ紐解いていきましょう。
 

1. 男性はなぜ●●で踊る?

レッスンスタジオに行くと、男性は後ろで踊っていることが多いです。さて、これはなぜでしょう? 答えは、「女性の前に男性がいると、女性が鏡に映らないから」 です。女性より体の大きい男性は女性の視覚の邪魔になってしまうことがあるのです。ただし、男性が女性と違う動きをするときは、男性だけで踊ることが多いので、そういう場合は邪魔にはなりません。でも、この時は前、この時は後ろとか使い分けるよりは、もう男性は後ろ、となっているわけです。

海外のバレエカンパニーでは、女性も男性も混じってセンターレッスンを受けています。前に行く男性もいるし、後ろに行く男性もいます。みなそれぞれという感じです。男性が後ろで踊るというのは日本特有なのかも知れませんね。
 

2. 男性の●●●はゆっくり

女性の筋肉量と男性のそれとでは大きな差があります。ジャンプなどを見ると、男性の方が断然滞空時間が長くなります。カンパニーレッスンを見学すると、ジャンプの動きを男性のグループが踊るときは、テンポがすごくゆっくりになります。女性と同じ振りでテンポが変わるのです。ジャンプの得意な女性も混じったりしています。

レッスンを始めて間もない男性には考えられないような事かも知れませんが、そうなっていく未来の自分を想像してレッスンするのも楽しいですね。
 

3. デュエットでは●●

バレリーノという言葉は耳慣れないかもしれませんが、舞台での輝きは格別です。

バレリーノという言葉は耳慣れないかもしれませんが、舞台での輝きは格別です。

女性とペアを組む踊りを、デュエットと言います。あるプロ男性ダンサーが言っていた言葉ですが、「男性は女性をサポートするのみ、デュエットで大変なのは女性」。その言葉を聞いていて思い浮かべたのは歌舞伎の黒子です。前にいる女性を引き立てるための黒子です。

デュエットで踊っているとき、男性は完全に女性の後ろに回らないといけません。正面から見て女性の脇から男性がはみ出してはいけないのです。そうしたことも計算して、女性をサポートする。デュエットで男性が気をつけなくてはいけないことは沢山あります。

プロ男性ダンサーがアダージオクラスでアマチュアの女性に教えることはありますが、アマチュア男性ダンサーのためのアダージオクラスはないに等しいです。これは残念なことですね。こういったクラスがどんどん増えて、アマチュア男性ダンサーをサポートする体制が必要かも知れません。


障害が何かと多いアマチュアバレリーノですが、男性にとってバレエでしか味わえない醍醐味がたくさんあります。めげずにレッスンを続けて、ぜひ一人でも多くのバレリーノに誕生していただきたいです。

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