アジャンター石窟群への道
第26窟のファサード。シンボリックな馬蹄型の窓の周囲は仏像で埋め尽くされている。もちろん窓にはめられているガラスは後世入れられたもの ©牧哲雄
第16窟の仏像。もともと仏像は金色か極彩色で彩られていた。それは日本の仏像も同様だ ©牧哲雄
日本からの直行便はないので、一度デリーやムンバイ(ボンベイ)等に入ってアジャンターを目指すことになる。陸路の場合、ムンバイからアウランガーバードへは電車やバスで10時間ほど、デリーからジャルガオンへは電車で20時間ほど(電車やバスの種類による)。
アウランガーバードから約110km、ジャルガオンから約60kmほどあり、所要約2~3時間。アジャンター周辺の街にもホテルはあるが、数は多くない。
■周辺の世界遺産
山をくり抜いて築かれた奇跡的なヒンドゥー寺院、カイラーサナータ。世界遺産「エローラ石窟群」構成資産 ©牧哲雄
ムンバイに入る場合は世界遺産「エレファンタ石窟群」「チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧名ヴィクトリア・ターミナス)」が近い。アジャンター、エローラ、エレファンタを訪ねればインド三大石窟群がコンプリートできる。
デリーやアグラに入る人は、デリーにある「デリーのフマユーン廟」「デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物群」「レッド・フォートの建造物群」、アグラにある「タージマハル」「アグラ城塞」、アグラから40kmほどにある「ファテープル・シークリー」「ケオラデオ国立公園」なども訪問可能だ。
アジャンター石窟群のベストシーズン
第17窟のヴィシュヴァンタラ本生。当時の宮廷生活が描かれてる ©牧哲雄
雨季は6~10月。といっても降水量は日本の夏の2/3程度。気候的にはすごしやすくて雨も少ない冬、11~2月がベストシーズンということになる。
世界遺産基本データ&リンク
第1窟の本尊、釈迦如来。釈迦はインドの世界遺産「ブッダガヤ」で悟りを開き、ブッダとなった。仏教では悟りを開いた者を「ブッダ」や「如来」と呼ぶ ©牧哲雄
第16窟の釈迦如来 ©牧哲雄
登録名称:アジャンター石窟群
Ajanta Caves
国名:インド
登録年と登録基準:1983年、文化遺産(i)(ii)(iii)(vi)
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