グッドデザイン賞2013年が決定!
くまモンなどがベスト100に
「グッドデザイン賞」とは、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、総合的なデザインの推奨制度。制度の前身である「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」(1957年スタート)以来50年以上にわたり「よいデザイン」を顕彰し続けています。その目的は、くらしを、産業を、そして社会全体を、より豊かなものへと導くことです。顕彰の対象はデザインのあらゆる領域にわたり、受賞数は毎年約1000件、55年間で約3万8000件に及んでいます。今年は、特に高い評価を得たグッドデザインベスト・100の選定が行われましたが、その中には熊本県のキャラクターを活用した地域プロモーション 『くまモン』なども選ばれています。
◆グッドデザイン賞 オフィシャルサイト
マンション分野での受賞も近年多く、マンションの受賞だけに留まらず、エコや防災など暮らしの仕組みなども受賞対象となっています。 今年の受賞作の選定にあたっては、「関係の美、釣り合いの美、全体の調和」を重んじて審査に臨むことが提示されています。
過去のマンションの受賞作を見ると、地域を代表するようなデザインのマンションが目立ち、その時代の先駆者ともいえる取り組みもあり、リセールバリューの高いマンションも見受けます。長寿時代の今、マンションのデザインに注目が集まっています。
2013年の分譲マンションでの主な受賞作をまず紹介します。
―――主な2013年グッドデザイン賞入賞マンション(分譲マンション)―――
◆パークシティ柏の葉キャンパス 二番街・・・三井不動産レジデンシャル
◆パークシティ武蔵野桜堤桜景邸・・・三井不動産レジデンシャル
◆パークタワー芝公園・・・三井不動産レジデンシャル
◆プラウド経堂コートテラス・・・野村不動産
◆プラウドシティ浦和・・・野村不動産
◆シティテラス西荻窪・・・住友不動産
◆シティハウス中野レジデンス・・・住友不動産
◆ザ・パークハウス 池田山・・・三菱地所レジデンス
◆オーベル蘆花公園・・・大成有楽不動産
◆クレヴィア辰巳・・・伊藤忠都市開発
◆ライオンズ一条レジデンス湘南C-X・・・大京/一条工務店
◆ザ・ロアハウス代々木初台・・・コスモスイニシア
◆ジオ三鷹・・・阪急不動産
◆リーフィアレジデンス等々力・・・小田急不動産
◆エクラスタワー武蔵小杉・・・東京急行電鉄/東急不動産/丸紅/東電不動産
◆ローレルアイ恵比寿ピアース・・・近鉄不動産/モリモト
受賞作を見ると、なるほどと思う美しい外観のマンションが目につきます。例えば、オーベル蘆花公園(大成有楽不動産)。今年の初夏に竣工間もない現地を見学しましたが、隣接する「蘆花公園」と一体化することを目指し、既存樹木を活かすとともに、土地ゆかりのある灯篭や石畳などの添景物を保存した計画は、竣工間もないのに、かつてからあったような歴史の継承を感じました。低層の建物が並び総敷地面積の約60%の空地を設けたゆとりのランドスケープで、開放的な室内にも緑を採りこんでいます。 その他にも、「白」を基調に「ガラス」を多用し、広大な空や緑と一体化したデザインのパークタワー芝公園や街の交流を育む共用部「コモン」を中央に配置し、街に開かれ地域と繋がる集合住宅をデザインしたパークシティ柏の葉キャンパス2番街、約2.2haの敷地の南北に幅員11mの並木道を配し、約2万4千本の樹木を設置し、風の通り道や陽の降り注ぐ広場など居住者と地域のコミュニティの醸成に配慮したプラウドシティ浦和、中間免震構造を採用、「つなぐ」をコンセプトに商業施設や中原図書館などとの武蔵小杉駅前の複合再開発プロジェクトエクラスタワー武蔵小杉、中央にプライベートフォレストを配し、緑を眺めて暮らす提案がされているシティハウス西荻窪など独自のデザインやライフスタイルを提案しているマンションが受賞しています。 デザインは、その時代に応じて変わる部分もあるといいます。そこに住む人のニーズの一歩先を採り入れていることも、受賞マンションの共通点かも知れません。
過去の受賞作一覧は以下になります。
◆2007年受賞作はこちら
◆2008年受賞作はこちら
◆2009年受賞作はこちら
◆2010年受賞作はこちら
◆2011年受賞作はこちら
◆2012年受賞作はこちら
次のページでは、住宅以外のカテゴリーでの受賞を紹介します。