<目次>
チップを渡す時の英語1:着席のレストランで
チップを渡す時に使える英語をマスターしよう
欧米では、先にオーダーと会計を済ませてしまうファーストフード式のお店をのぞいてはテーブル会計が基本。まずは食後にお会計をしてもらう際の会話から。
"Would you like some dessert? "
「デザートでもいかがですか?」
"No, thank you. We are full. We will just take the check. "
「いや、お腹いっぱいなのでいいです。お会計してください」
なかなか担当がテーブルに来ない場合でも、レジで支払うのではなく、必ずテーブルに持ってきてもらうよう声をかけてください。
"Could you please bring us the check? "
"Can I get the check, please? "
"Check please. "
「お会計を持ってきてもらえますか?」
ちなみに、下記はレストランの会計に関して覚えておきたい単語です。
"Subtotal "
「小計(食事代のみの合計)」
"Tax "
「税(消費税や売上税、その地方の定める各種税)」
"Gratuity/ Service Charge/ Tip "
「サービスチャージ(またはチップ)」
"Total/ Grand total "
「合計(税やチップなども含めた総計)」
サービスチャージというのは、あらかじめ店側がチャージするチップのようなもので、一定人数以上のグループの場合や高級レストランなどでよくチャージされます。これが記入されていたら、別途、チップを払う必要はありません。
チップの相場は、アメリカで食事代の15~20%、ヨーロッパで10~15%とも言われますが(各国での相場は、別途、確認することをおすすめします)、サービスの善し悪しやレストランの格などで適宜、調節しましょう。
また、会計にはすでに消費税(売上税など場所によって呼称も税率も異なります)を乗せた合計が算出されていることが多いので、チップを計算する際は、その額を除いてから。ただ、電卓などを使って計算しているのはさすがに見苦しいので、税の額を参考にチップを計算するという簡単なやり方もあります。例えば、8%の税がかかっているなら、その額を2倍にしたものをチップにしてしまえば16%。「足りないな」「多いな」と思ったら、端数を切り上げ、または切り下げすることで微調整もできますね。
チップを渡す時の英語2:現金で支払う場合
さて、支払い方法ですが、現金の場合、まずチップを加える前の合計金額を会計の上に置いておくと、いったんそれをレジに入金してからおつりを持ってきてくれます。チップを払うのはそれから。おつりの中から、または少し足してチップとしてテーブルに置いて帰ればOK。"Do you need change? "
「おつりはいりますか?」
"Yes, please. "/ "No, thank you. It’s all set. "
「お願いします」「いえ、おつりは取っておいてください」
おつりをもらってから金額を調整する場合は上記の"Yes" のパターン、全額チップにしたいときは"No" のパターンで答えましょう。
"It’s all set." ですが、本来は『準備完了』とか『やり残したことはない』という意味。ここでは『これで支払いは完了(=おつりはいらない)』という意味になります。「残りはチップにして」とあえて言わなくても通じるスマートな言い方です。
"おつりは取っておいてください" というときに"Keep the change." という言い方をするのを聞いたことがあるかもしれませんが、"change" とは小銭を意味することもあり、それを"取っておいて" と言うのは少しケチケチした響きがするというアメリカ人もいます。ある程度の金額を支払うことが予想されるレストランではあまり使わない方が無難かも知れません。
ちょうどよい金額の小銭がないときは、両替をお願いしてその中からチップを置いて行くという手もあります。
"Can I get smaller bills for $50? "
「50ドルを小さくしてもらえますか」
"How would you like it split? Are five ‘tens’ OK? "
「どのようにくずしますか?10ドル札を5枚でいいですか?」
"No, can I get two ‘fives’ too? "
「いや、5ドル札も2枚入れてもらえますか?」
この場合の"bill" は紙幣のこと"tens"、"fives" は『10ドル札(ten dollar bills)』『5ドル札(five dollar bills)』の省略形。なるべく小さな金額の紙幣にしてもらっておくと便利です。なお、手元にあるからといって小銭ばかりを山のように置いて帰るのはマナー違反です。
チップを渡す時の英語3:クレジットカードで支払う場合
食事代と税の合計が"Amount" と表示されています。チップの目安が"Tip Guide" として下に表示されていることも。チップの額を記入しない人もいますが、合計は必ず記入すること
ちなみに、アメリカなどでは、2-3枚のクレジットカードで割り勘にしてもらうこともできます。全員同じ金額で分ける場合、また一定金額以上の利用時のみですが、このように聞いてみてください。
"Can you split the bill (evenly) on these three cards? "
「この3枚のクレジットカードに(平等に)分けてもらってよいですか?」
等分された会計がそれぞれに渡されますので、各自チップを足して合計し、署名すればOK。
チップを渡す時の英語4:ファーストフードやテイクアウトのお店で
ファーストフードや、レジで注文と支払いを先に済ませ、店員が(または自分で)オーダーしたものを席に運ぶというカフェスタイルの店では、チップの必要はありません。カード払いのサインをする際に、チップの書き込み欄があったり、レジ横に募金箱のようにチップ箱が置かれていたりすることもありますが、この場合は、あくまで自分の気持ちで決めてください。チップ箱には、おつりの小銭など小額でも気にせずに入れられます。チップを渡す時の英語5:カウンターバーなどで
カウンターバーでは、クレジットカードにチャージしていく方法とドリンクごとに現金で支払う方法があります。カードの場合はレストランでの支払いをご参照ください。現金の場合、バーテンダーに各自オーダーし、ドリンクを手渡されたときに代金を手渡します。おつりをそのままチップにしたいときは、このように声をかけましょう。
"I don’t need change. Thank you! "
「おつりはとっておいてください。ありがとう」
あらためてチップを渡すときは、いったんおつりを受け取り、金額を調整してカウンターや空になったグラスの下などに分かるように置いておきましょう。このとき小銭を含めるのはマナー違反。10ドル以下のドリンクなら1-2ドル、それ以上なら2-5ドル(アメリカの場合)をお札で渡すのがスマートです。
日本にはチップの習慣がないこともあり、チップには悩まされますね。相場さえおさえておけば、会話のバリエーションは多くありませんので、ぜひこの機会に自分のものにしてみましょう。
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