フランス語で慰めるには?
フランス語で慰めるのは……まずは原因をたずねてみよう
原因をたずねる言い方もイロイロ
Qu’est-ce que tu as ? と Qu’est-ce qui t’arrive ? に関しては、互いにtuを使って話していることが前提ですので、vousのヴァージョンも使えるといいですね。その場合は、Qu’est-ce que vous avez ?(ケスク ヴザヴェ) 、 Qu’est-ce qui vous arrive ?(ケスキ ヴザリヴ)となります。
ややこしい!ケスク、ケスキ
先に挙げた例では、Qu'est-ce qui(ケスキ)を使ったものとQu'est-ce que(ケスク)を使った2種類の表現がみられました。フランス語初心者の方は、Qui(キ)が人を表し、Que(ク)が物を表すという覚え方をしていることが多いのですが、この表現でその公式が成り立つのは文頭の部分のみ。お尻の部分のquiとqueの違いは、quiを「~が」、queを「~を」という風に訳すことでたいていは区別できます。つまり、Qu'est-ce quiは「何が」、Qu’est-ce queは「何を」という意味だと考えればOK。文法的には、Qu'est-ce quiの後には活用した動詞が、Qu’est-ce queの後には主語+動詞の形がとられます。先の例で言うと、Qu’est-ce que tu as ? は「君は何を持っているの→どうしたの?」, Qu’est-ce qui t'arrive ? 「何が君にやってきてるの→どうしたの?」という風になる訳です。
原因を聞いたら、何か言葉をかけてあげたいですね。悩みの深さや種類によって使い分けは必要となりますので、いくつか例をあげておきます。
慰めの定番フレーズ
まずは、「大丈夫だよ!」と相手を安心させるためのフレーズを覚えておきましょう。- Ce n’est pas grave.(ス ネ パ グラーヴ/たいしたことないですよ)
- Ce n’est rien.(ス ネ リアン/なんでもないですよ)
- Ne t’en fais pas. (ヌ タン フェ パ/気にしないで)s'en faire は熟語で「心配する、気に病む」という意味。そのまま覚えて言えるようにするといいですね。
- Ne t’inquiète pas.(ヌ タンキエット パ/心配しないで)
- Ca va passer.(サ ヴァ パセ/すぐによくなるよ)
- Courage !(クラージュ/頑張って!)
覚えておくと使える表現・言い回し
それではもう少し使えそうな表現をみてみましょう。悩みごとが結構切実だなと感じるときは、やはりCe n'est rien.とは言いにくいですよね。そんなときは、こんな表現がいかがでしょう。- Ce n’est pas la fin du monde.(ス ネ パ ラ ファン デュ モンド)
- Après la pluie, le beau temps.(アプレ ラ プリュイ ル ボ タン)有名なフランスのことわざで、「雨の後はいい天気」という意味。日本のことわざで言うと「雨降って地固まる」ですね。
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