2013年9月、同学会と立命館大学建築都市デザイン学科の学生達とで『京都水系マッピング-見えない都市へのアプローチ』というテーマで京都の水系・地形を散策するフィールドワークが行われ、河原町周辺から銀閣寺周辺までの河川や水路を中心にみてまいりました。日頃の街歩きとはちょっと違った視点をお楽しみください。
高瀬川周辺
河原町通と鴨川に挟まれた木屋町通に沿って流れる川、それが高瀬川です。二条大橋あたりから十条通まで、市街地を流れる底の浅い小さな川です。ビル1階から高瀬川を見る。堤防等がなく直接川に面する建造物は珍しい。
ビルと水面との差がほんの数十センチしかないのは、高瀬川の水量が禊川からの取水量でコントロールできるから、という説明であった。
佐久間象山・大村益次郎遭難之碑、には目もくれず水路護岸壁に注目の一行
船の荷の上げ下ろしや方向転換に使われたという一之船入を見学する。一之船入以外の船入はすべて埋め立てられており、現存する船入はここだけ。
一之船入を正面から見たところ。
高瀬川沿いには多くの飲食店が並びにぎわっている一方、歴史を感じさせるスポット説明の立札や石碑も多くあります。高瀬舟による河川交通を完遂させた角倉了以の別邸やノーベル賞受賞者の田中耕一氏が在籍する島津製作所の創業の地もこの周辺です。
次のページでは鴨川~白川を見てまいります。