好感度アップのスタートは「姿勢」から!
美しい姿勢で好感度アップ!
入社、入学、転職……、そのような特別な時でなくても、初めてお会いする方とは緊張して思い描いたようなコミュニケーションをとる事が出来ない時もあります。コミュニケーションは言葉ばかりではありません。視覚的なコミュニケーション手段として「姿勢」でアピールしましょう!
言葉でのコミュニケーションが円滑にできたと思っても、その時の「姿勢」が悪ければ、先方は、アナタの全体像としての印象を良く思っていない可能性があるのです。「良い姿勢」はビジネスシーンにおいて大切なコミュニケーションスキルであり、第一印象を左右するものであることを忘れてはなりません。
<目次>
ビジネスシーンでNGなのはこんな振る舞い!新入社員も要注意
新入社員の皆さんは、緊張がほぐれてきたころに、注意が必要です。砕けた態度は、社会人としての振る舞いとしてふさわしくない、一線を越えてしまう事もあります。下記にある、先輩ビジネスマンから聞いた「新入社員のNGな振る舞い例」を参考にご自身の振る舞いを気をつけましょう。- 場にふさわしくない言葉使い(悪口・ため口・学生言葉)
- 姿勢が悪い(立っている時に休めの姿勢、猫背)
- 電話の対応ができない
- 仕事ができないのに帰るのが早い
- プライベートな連絡事項を勤務中にしている
- いきなり、恋愛モード(仕事もできないのに社内恋愛、合コンはNG)
- 会社のルールを守らない(会社によって、様々なルールがあるようです。学生時代は校内規則を守らずに過ごせても、社会人となるとそうはいきません)
- 取引先の理不尽に腹を立てる(ビジネスシーンは理不尽なこともあります。総合的に見て会社に有益であると判断し商売が成り立ちます。入社したてのフレッシュな視点での意見も必要ですが、その場で取引先に怒りをぶつけることは避けましょう)
ビジネスシーンでの基本中の基本動作「お辞儀の仕方」です。実は、先輩ビジネスマンでも美しいお辞儀をできる方は意外と少ないものです。「お辞儀」がキチンとできれば好感度はアップします。是非、正しいお辞儀の仕方をマスターして下さい。
印象ダウンな姿勢とお辞儀
ビジネスシーンで行う「お辞儀」は、会釈、敬礼、最敬礼と一般的に3種類です。体を傾ける角度により、「お辞儀」という動作で気持を顕します。
実際にお辞儀を行う前に、上の写真のような真っ直ぐに立つ姿勢を基本として行います。
それとともに、声・表情・視線といった要素も含まれ、相手に与える好感度を左右します。
こちらの写真は、悪い姿勢例です。上の写真と随分と異なる事がお分かり頂けると思います。腹筋が緩んで体の軸が不安定な、「猫背」と言われる姿勢です。このような姿勢は、やる気がなく、暗くネガティブな印象を相手に与えてしまう悪い姿勢といえます。
悪い姿勢でお辞儀をするとどうなるか。下記に例をあげます。
【印象が悪いお辞儀例 1】 上の写真のように、首だけのお辞儀は「お辞儀をしている」という動作そのものが分かりにくく、相手に気持が伝わりにくいお辞儀といえますので注意が必要です。
【印象が悪いお辞儀例 2】 「悪い姿勢」からお辞儀をスタートすると、正しいポジションで体を傾ける事が困難なため、美しいお辞儀ができません。
背筋が曲がった悪い姿勢で体を傾けると、背中が一直線になりにくく、体を傾けると肩も前に入り、背中だけではなく、体全体が丸まりやすい姿勢となります。印象の悪いお辞儀といえます。
【印象が悪いお辞儀例 3】 更に悪いのが、全身の筋肉が緩んだ姿勢からのお辞儀です。筋肉が緩んでいるため、お辞儀で体を傾けた際に、体を支えきれず、膝の関節や骨盤の角度で体の軸のバランスを調整し、膝が曲がり、骨盤が後傾した姿勢になります。
こうなってくると、印象が悪いばかりではなく、膝や腰にも負担がかかり、自身の体にも良い影響を及ぼしません。
この姿勢とお辞儀からは、信頼感、躍動感が感じられず、会社のイメージまでもダウンにつながりますので、避けたいものです。
続いて、良い姿勢の正しいお辞儀の仕方をご紹介します。
印象アップ!正しいお辞儀の仕方
「姿勢」と「お辞儀」が第一印象を左右する要素であることを踏まえ、印象アップのお辞儀例を下記にご紹介します。【基本姿勢】 お辞儀の始まりは、正しい姿勢からスタートです。両脚を揃えて腹筋で上半身を引き上げて首を真っ直ぐにキープしましょう。視線は相手の目を見ます。
基本姿勢の方法はこちらの記事でもご紹介しています。
【好印象のお辞儀 会釈】 体を15度程度浅く傾けるお辞儀です。廊下ですれ違う際、お茶をお出しする際などで行います。
背筋は真っ直ぐ一直線にします。視線は頭を下げた位置から斜め下に向けます。視線を下げ過ぎると、頭も下がってしまい首だけお辞儀になってしまいますので気をつけましょう。
【好印象のお辞儀 敬礼】 体を30度程度倒すお辞儀です。ビジネスシーンで最も行うお辞儀といえます。取引先の訪問時や、来客の送迎時、接客時などで行います。
腹筋で上体を引き上げ背筋を伸ばし体を倒します。視線を床に下げ過ぎずに、会釈よりもやや体の近くに視線を落とします。
【好印象のお辞儀 最敬礼】 体を45度程度倒すお辞儀で、ビジネスシーンで行う最も丁寧なお辞儀です。謝罪や感謝の際、冠婚葬祭など改まった時に使用します。
肩甲骨を寄せ腹筋で上体を引き上げ背筋を伸ばしたまま、股関節から上体を倒します。
新入社員だけではなく、首だけでお辞儀をするビジネスマンも見かけます。特に、会釈の際に多いようです。「会釈」は軽めのお辞儀とはいえ、その動作は心の顕れ。どのお辞儀も腰から頭まで一直線になるように意識しましょう。
お辞儀をするときは、手のポジションに気をつける
体の倒す角度だけではなく、手のポジションにも気をつけたいものです。女性は、前で重ね、男性はモモの横に添えるのが一般的です。更に、言葉と動作の関連をマスターすれば、お辞儀で好印象を得る事が出来ます。通常は、言葉を発して動作を行います(分離礼)。お辞儀と言葉を同時に行う事もありますが、「分離礼」の方が丁寧な動作ですので、まずは、ここからマスターしましょう。
お辞儀の際、背骨を前に倒す際には、腰からヒップの筋肉、体の裏側の筋肉を使いますので、正しいポジションをキープするためにも、簡単な筋トレで筋肉を鍛えましょう。
続いて「美しいお辞儀を作る簡単エクササイズ」をご紹介します
キレイなお辞儀を作る簡単エクササイズ
体を倒す「お辞儀」という動作は、体の後ろ側の筋肉強化がカギです。筋トレは、継続が大切。下記に、オフィス、自宅でできる簡単筋トレ法をご紹介します。【オフィスで出来るお辞儀エクササイズ】 爪先を揃えて立ち息を吸って吐きながらゆっくりと体を90度まで倒し10秒キープします。
この時、腹筋を意識して背筋を伸ばし、上体が床と平行になるように、股関節から体を傾けます。
よく行われる「会釈」ですが、首だけで行う方を多く見受けます。会釈をマスターする方法として、15度身体を倒すという意識ではなく、左の写真のように、90度体を倒したところから15度まで引き上げると美しい15度のお辞儀が出来るようになります。このエクササイズを行うと、体の後ろ側の筋肉が強化され、美しいお辞儀がスムーズにできるようになります。
【自宅でできる簡単エクササイズ】 脚の後ろ側・ヒップ・背中といった体の後ろの筋肉を鍛えるには、「スクワット」が最適です。
脚を腰幅に開いてゆっくりとヒップを下ろします。この時、爪先よりも膝が出ない事を意識して行いましょう。腕は床と平行になるように真っ直ぐに伸ばしましょう。1日10回行うと効果的です。
正しいスクワットで体の後ろの筋肉を鍛え、美しいお辞儀が出来る身体作りを目指しましょう。
美しいお辞儀で好印象がビジネスを円滑にするカギ!
お辞儀は単なる動作ではなく、気持を姿勢で顕す姿表現の一つです。美しい「姿勢」「お辞儀」はビジネスシーンで円滑な人間関係を構築する第一歩といえます。基本動作が出来ていないと、ビジネスシーンで信頼関係を作る際に時間がかかりロスが生じます。ご紹介したエクササイズを日常で取り入れ、美しい姿勢・お辞儀を行う時にお役立て下さい。
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