三菱地所レジデンスは、自社マンションシリーズ「ザ・パークハウス」の最上級ブランド「ザ・パークハウス グラン」の新プロジェクト「ザ・パークハウス グラン 千鳥ヶ淵」を発表した。今年2月に公開した「南青山高樹町」、同5月の「三番町」に続き、第3弾となる。
「ザ・パークハウスグラン千鳥ヶ淵」の立地評価
現地は、「イギリス大使館」のやや北東に位置する場所で、内堀通りと千鳥ケ淵に面している。従前は中堅ゼネコンの本社ビルがあった。敷地の東側は「千鳥ケ淵 戦没者墓苑」に隣接。南側は道を1本挟んで「首都高速 都心環状線」に接している。丁度、地下から地上に出るあたりで、地上からはやや下方向に車両が視界に入る格好となる(下の画像参照)。特長は、なんといっても南東方向の開けた景色だ。およそ2km先の大手町まで森と淵で満たされた光景は、ここでしか得ることのできないものだろう。春先は桜の名所としても有名である。
交通アクセスは東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅から徒歩7分。現地周辺は決して生活利便施設が豊富に揃っているとは言えないが、神田、神楽坂、四ッ谷、赤坂、大手町といった繁華街・ビジネス街がすべて2km圏内におさまるという点では「都心ならではのマルチアクセス」と言えなくもない。所在地は三番町表記である。内堀通りの向こう側は、番町の閑静な住宅街と教育機関の混在した落ち着きのある街が続いている。
以上のような立地特性からして、日常使う「本宅」としての用途以外にも、セカンドハウス、書斎、ゲストハウスなどさまざまな可能性を秘めた住まいとして検討されることが予想される。そんな場所に、三菱地所レジデンスはどんな建物を計画したのだろうか。ちなみに、程近い場所で過去分譲したデベロッパー担当者はそのターゲット像をこう表現した。「アラブの石油王に買ってもらおうと思いながら作った」と。次ページでは、建物の特徴を取り上げまとめる。