ネット、スマホを利用する際の3つの掟
ネット使用上のさまざまなリスクを伝えよう
その1)ネット、スマホの持つ危険性を伝える
まず、こうした情報ツールは「依存性の高いもの」「さまざまなリスクをはらむもの」と認識し、そして子どもほど依存性が高いものに弱いこと、ネットという特殊な環境で事故や犯罪、金銭被害に巻き込まれやすいことを伝えます。
(例)
・無自覚のうちに依存状態になり、治療も必要になることがある
・不眠、昼夜逆転、日中の無気力、疲労感などの健康障害
・時間の浪費による学力低下、運動不足
・ネットを通じての誹謗中傷、サイバーカスケードの被害、加害
・性犯罪、金銭被害に巻き込まれやすい
その2)端末は「親の物」。信頼を裏切ったら即没収
スマホやタブレット端末、パソコンを購入し、毎月の使用料を払っているのは、多くの場合「親」です。つまり、これは「親の物」であり、子どもを信用して貸しているのだと伝えます。信用を裏切るような使い方(依存、学力低下、誹謗中傷、犯罪的行為、親にウソをつくことなど)をした場合には、即刻没収することを宣言しておきます。
その3)時間制限、使用上の注意は明確に
ネットに依存しやすい時間帯には、「親に預ける」ことを原則にします。特に帰宅後の勉強時間、寝る前のひとときにはネットに手を伸ばしがちです。スケジュールややるべきことをしっかり守れるように、親は端末をしっかり管理します。特に寝室に端末を持ち込むと、ついついネットに見入ってしまい、布団を被って夜半過ぎまでやってしまうこともあります。寝る前には必ず親が預かり、ベッドサイドに置いておかないようにしましょう。
また、ショッピングサイトは勝手に利用せず、買いたい物はまず親に相談する、書いてはいけないことや、とりあってはいけないこと(誹謗中傷、からかい)を明確にする、などの注意事項も明確にしておくことが大切です。
「スマホ18の約束」に込められたメッセージ
危険に巻き込まれやすい若者。太い幹になるまで見守ろう
「スマホは親のものであること」「パスワードを教えること」「平日は19時30分、週末は21時に親に返却すること」「壊したりなくしたりしたら、弁償すること」「面と向かって言えないことを伝えるために使用しないこと」「ポルノを見たり、撮ったり、その写真をもらったりしないこと」「いつでもスマホに頼らずに、リアルな体験を積極的にすること」「失敗したら没収。一緒に考えて答えを出していこう」――このように、子どもを信頼しつつも、端末を子どもに無条件、無制限に与えることをせず、リスクを伝え、ルールを守った上で使用していこう、という愛情にあふれたメッセージを伝えています。
テクノロジーの進化は著しく、それを賢く利用し、楽しみながら時代の流れに乗っていくことを勧めるのも親の役目。同時に、新しいテクノロジーが生み出す危険から子どもを守り、自分でコントロールできるように成長するまで、支えていくのも親の役目です。
無防備な子どもたちが、ネットやスマホを上手で利用できるようになるまでには、親がしっかりと目を向けておく必要があります。子どもを信頼しながらも、ルールを守って利用できるように、サポートしていきましょう。