中高生のネット依存、約52万人!

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ネット依存は無自覚のうちに進みやすい

インターネット依存の疑いが強い中高生が全国で推計51万8000人、中高生全体の8%に上ることが、2013年の厚生労働省研究班の調査で分かりました。そんななか、「うちの子もネット依存なのでは?」「スマホ(スマートフォン)を手放せないけど、大丈夫?」と心配している親も多いことでしょう。

ネット依存を知るための目安としては、同調査で提示された質問項目で確認してみるのが有効です。同調査では、以下の8項目の質問が提示され、5項目以上でネット依存の疑いが強いとされました。

・ネットに夢中になっていると感じているか
・満足のため使用時間を長くしなければと感じているか
・制限や中止を試みたかが、うまくいかないことがたびたびあったか
・使用時間を短くしようとして落ち込みやイライラを感じるか
・使い始めに考えたより長時間続けているか
・ネットで人間関係を台無しにしたことがあるか
・熱中しすぎを隠すため、家族らにうそをついたことがあるか
・問題や絶望、不安から逃げるためにネットを使うか
(2013年8月2日 朝日新聞朝刊より)

5項目には届かずとも、いくつかに心当たりのある方も多いのではないでしょうか?

子どもの方が依存リスクが高い

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スマホは1日中利用できるメディア。だからこそ依存に注意!

同調査によると、平日の使用時間が「5時間以上」に上ると回答した人が15%に上っています。ネット依存は生活リズムにも影響が大きく、「睡眠の質が悪い」と回答した人が59%。「午前中に調子が悪い」と回答した人が24%となっています(2013年8月2日 朝日新聞朝刊を参照)。

インターネットを利用していると、ついつい時間がたち、気がつけば数時間もぶっつづけて閲覧。さらには、昼夜が逆転するほど夢中になってしまうと、朝起きられない、日中に眠気が差す、疲労感、無気力、食欲低下などのさまざまな影響が現れるケースも少なくありません。特に、自分の意志で欲求をコントロールする力の未熟な若者の場合、大人よりも依存に陥るリスクは高いと言えます。

さらに、最近ではスマホやタブレット端末の普及によって、インターネットを気軽に利用できる環境が整っています。リクルート総研の調査によると、高校生のスマートフォン所有率は55%。しかも、パソコンの利用時間が夕方から夜の一部の時間帯に集中しているのに対し、スマホは1日中利用されていることが分かりました(「高校生のWEB利用状況の実態把握調査2013」)。こうした状況からも、若者のネット依存のリスクは、スマホのように簡便なネットツールの普及によって拡大していく可能性が高いと考えられます。

「辞書代わりに使えるから」「連絡や移動に便利だから」「友だちとの会話に必要だから」――こんな理由でスマホを利用している人が多いと思いますが、便利に利用するどころか、端末に支配され、健康も生活リズムもガタガタになっては元も子もありません。そうならないためにも、ネットやスマホを利用する際には、厳しい自覚とルールを持っておく必要がありそうです。