PSPの終焉とPSVitaの好機(3ページ目)

大将の登場が望まれる

討鬼伝がPSPよりもPSVita版の方が売れているということや、PSPのハード普及がようやく終わりそうだということは、既に少しずつPSVitaに良い環境を作りつつあります。サードパーティーが今後PSPのビジネスをPSVitaへ移行させていくことを考えた時に、良い材料として捉えられるはずです。また、討鬼伝のような新作がスマッシュヒットを飛ばしたこと自体も、かなりポジティブな要素でしょう。

この流れのまま、GOD EATER 2でPSVitaが大きく数字を伸ばすことができれば、ハードの勢いをつけていくこともできるかもしれません。

ただし、課題もあります。そもそもGOD EATERシリーズはPSPにおいて大将格のソフトではありません。PSPを最も普及させたのはモンスターハンターシリーズで、これは3DSから最新作のモンスターハンター4が2013年9月14日に発売されます。じゃあその次はというと、ファイナルファンタジーシリーズやメタルギアソリッドシリーズのスピンオフタイトルがヒットしていましたが、これも今のところ新作の発表はありません。

PSVitaはPSP時代の大将を欠きながら、副将、中堅で勝負しなければいけないという状況にあるのです。GOD EATER 2でPSVitaを買おうかなと思う人が気になる点の1つは、GOD EATER 2の後はどんなソフトが出るのだろうか、ということです。その時、メタルギアソリッドや、ファイナルファンタジーの新しいタイトルがPSVita用に予定されているということになればぐっと買いやすくなるでしょう。

PSPがようやく市場から後退し、入れ替わるようにしてPSVitaが普及するための下地が整いつつあります。しかし、今現在の数字はまだまだ苦しいですし、大きく躍進するためにはもう少し援軍が欲しいところでもあります。東京ゲームショウあたりで大きな発表をしてハードに勢いをつけ、GOD EATER 2を上手く売ることができるかが1つのポイントになりそうです。

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