ゲームの目利きポイント

ワゴンの図
ワゴンで安く売られてるゲームはきっと手抜き……かと思うとこれは需要と出荷のバランスが主要な原因だったりして、意外と掘り出し物もあったりします
いくらデジタルな存在であるとはいえ、ゲームは人の手で作られるものですから、丁寧に作られたものと、そうでないものが、どうしても存在します。どうせ遊ぶなら丁寧に作られたものを遊びたいですよね。

というわけで、ゲームが丁寧に作ってあるのか、それとも手を抜かれているのか、それがどこで見分けやすいのかについてお話してみたいと思います。パッと見では分からない手抜きがされやすいポイント、あるいはクリエイターの実力が分かりやすいところ。逆に言えば、決して目立ちはしないし、メディアに取り上げられるような点ではないものの、楽しく快適に遊んでもらう為に心を砕いている部分。ここがしっかりしているゲームは丁寧に作ってある、とも言える簡単な目利きポイントをいくつかご紹介しましょう。

グラフィックは繋ぎ目を見る

テクスチャの図
四角いっぱいにひとつのテクスチャを書くこともあれば、キャラクターのテクスチャなどは各部分のテクスチャをバラバラにして四角におさめます
グラフィックの繋ぎ目ってなんだろう? というところからお話しなければいけませんね。例えばゲームの中に壁があったとします。壁には模様だったり、汚れやシミなんかも描いてあったりします。この壁に描いてある模様、汚れやシミなどの質感表現のことをテクスチャと言います。

壁が壁のように見える為には壁いっぱいのテクスチャを張る必要がありますが、壁の端から端までテクスチャを描いていくとデータが大きくなりすぎますし、あまりに人と時間を使いすぎます。そこで実際には数種類の小さなテクスチャを書いてそれを並べていきます。この並べる作業をタイリングなどと言います。お風呂のタイルを綺麗に並べてある様を思い出してみてください、あれも一種のタイリングですね。

ちなみに通常テクスチャはプログラムの関係で正方形の中に収めて描きます。ですから何も考えずテクスチャを描いてそのままタイリングすれば画面が正方形だらけになってしまいます。そこでプログラムで並べても繋ぎ目が分からないように、工夫をします。1番単純なことを言えば上下左右繋がるようにテクスチャを描くわけです。

非常に地味な作業ですがタイリングが上手だと、繋ぎ目が分からず、なおかつテクスチャが繰り返されてることも気がつきにくくなり、ゲームの世界に没頭できる画面になっていきます。しかしやればやるほど、画面から作業の痕跡が消えていくという本当に影の仕事です。雑誌に掲載される写真1枚では気がつかれにくく、長い間プレイすると分かる部分でもあります。しかし、ただ綺麗な絵を描くだけでなく、ゲームになった時にどう表現されるか、そこを重要視するチームはタイリングで手を抜いたりしません。写真では凄く綺麗なのに、いざプレイ動画をみるとタイリングが雑なゲーム、というのは要注意、でもあるわけです。

次はディレクションやプログラムについてのポイントをご紹介しましょう