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PSPの終焉とPSVitaの好機(2ページ目)

長らく苦戦が続いているソニー・コンピュータエンタテインメントの携帯ゲームハード、PSVita。ライバルのニンテンドー3DSとは本体販売数において大差がついています。でもようやく、PSVita拡販の下地が整ってきたかもしれません。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

PSVita版が売れた討鬼伝

討鬼伝の図

ちなみに、討鬼伝の価格はPSVita版の方が1,000円程高かったりします

ハードの販売がPSPからPSVitaへ移行が進んでいるというお話をしましたが、ソフトについても同じようなことが起きています。PSVitaの苦しいところに、サードパーティーの大型タイトルがPSVita専用ではなく、PSPとのマルチタイトルとして発売されてしまう点がありました。PSPは普及が進んでいますが、PSVitaは苦戦中、PSVita独占でソフトを発売するのはリスクが高い、ということでPSPとマルチで発売するという選択肢を選ぶメーカーは少なくありません。

PSPとマルチでソフトが発売されると、既存のPSPユーザーはPSVitaに乗り換える動機が薄くなりますし、ゲーム自体もPSVitaでしか実現できないような表現、仕組みは取り入れにくくなります。

そんな中で、コーエーテクモゲームズのPSP、PSVita向け新規タイトル「討鬼伝」が発売されました。この討鬼伝、既に30万本以上を販売していて、新規タイトルとしてはかなりのヒットとなっています。重要なのはその内訳で、PSP版が約12万本、PSVita版が約20万本。そう、苦戦して普及台数も少ないはずのPSVita版の方がPSPよりも売れているのです。

また非常に重要な点として、討鬼伝発売後、PSVitaのハードは販売を伸ばしましたが、PSPにはほとんど変化がありませんでした。PSPとPSVitaの両方で発売され、PSVitaだけハードを牽引し、PSVitaの方がソフトが売れている、ということです。

GOD EATER 2もPSVita版が売れる?

GOD EATERの図

GOD EATERシリーズもマルチプレイで巨大な敵を倒すのが魅力のアクションゲームです

PSVitaはソウル・サクリファイス、討鬼伝と、マルチプレイアクションを大きくプッシュしています。そして次はいよいよ、2013年11月14日に「GOD EATER 2」が発売されます。GOD EATERシリーズはPSPで誕生したシリーズで、1作目の「GOD EATER」は約60万本を販売、GOD EATERに追加要素を加えた「GOD EATER BURST」は約50万本(廉価版含む)。そしていよいよ待望の「2」が発売というわけです。

GOD EATER 2は現時点におけるPSVitaの拡販タイトルの筆頭に挙げられるタイトルですが、問題なのはPSP版とのマルチ販売という点でした。結局みんながPSP版を購入してしまっては、PSVitaは普及しません。

しかし、これまでお話してきたように、PSPのハード販売台数はとまり、ソフトの方でもPSVita版が売れるという状況になりつつあります。GOD EATER 2がPSVitaを大きく伸ばすという可能性もかなり出てきたのではないでしょうか。

いよいよ、PSVitaを売る下地が整ってきました。大事なのはここからです。
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