ストレス/家庭・育児・嫁姑・義理づきあいのストレス

夏休みは「限界設定」で自由すぎる子どもに喝!(2ページ目)

1日中子どもと一緒に過ごす夏休み。わがまま放題の子どもに手を焼いているお母さんも多いことでしょう。この夏休みには、「限界設定」の手法で、自由すぎる子どもの行動に制限を加えてみましょう。きっと子どもの行動が変わるはず!

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

ダラダラ三昧は「限界設定」で制限する

kodomo5

子どもの欲求に制限を設けてみましょう

そこで、子どもが1日中家庭で過ごす夏休みには、楽しいことを思いっきりやる時間を大切にする一方で、「限界設定」も実行してみましょう。限界設定とは、行動の限界を設定すること。楽しいこと、楽なことばかりに流されがちな子どもに、「テレビは1日1時間までね」「○時になったら勉強よ」というように、制限を提示することです。

ただし、親が一方的に命令しても、子どもは不満を持つだけ。「なぜテレビを見過ぎちゃいけないの?」「どうして勉強をしなくちゃならないの?」といった限界設定の必要性を親子でしっかり話し合い、一緒にルールをつくっていくことが大切です。

とはいっても、のど元をすぎればルールを忘れ、グータラし始める子どもが多いことでしょう。楽しいこと、楽なことに流されるのが子どもの本性なのですから、無理もありません。

でも、ここで譲ってしまったら、元の木阿弥。ルールの意味を何度も伝え、しつけをしていくのが親の仕事です。とても根気のいる作業ですが、これをなしくずしにしてしまうと、子どもは自分のわがままをコントロールできるようにはなれません。すると、親はいつまでも、子どもに振り回されっぱなしになってしまいます。

しつけは「つ」のつく年まで?

kodomo2

素直に親の言うことを聞く時期に基本的なしつけを

しつけは「つ」のつく年まで、と言われます。つまり、基本的なしつけは9つ(9歳)の年までに終えておきましょう、という言い伝えです。もちろん、しつけは10歳以上の子にも必要ですし、「つ」のつく年までに間に合わなかったからといって、取り返しがつかなくなるということでもありません。

とはいえ、やはり「つ」のつく年までに基本的な生活規範やマナーを身につけることは、とても大切なことだと思います。なぜなら、子どもは10歳ごろから思春期に突入し、それまで絶対的存在だった親を、引いた目で眺めるようになるからです。当然、親のしつけにも、「なんでそんなことやらなきゃならないの?」と、いちいち疑問を持つようになります。

したがって、思春期に親がいくらしつけを試みても、うまくいかないことが多いのです。だからこそ、素直な「子ども時期」に基本的なルールマナーを教え、それを「当たり前のもの」として実践できるようにしていくのが、子育ての秘訣だと言えるでしょう。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます