港区赤坂6丁目
赤坂は、北は永田町、南は六本木との間にひろがる街である。東端の1丁目からおおまかには左回りで9丁目までが存在する。都心有数の複合再開発、「アークヒルズ」が1丁目に、「東京ミッドタウン」が9丁目に所在する。どちらの施設にもアドレス名が含まれていないのは、その印象がどちらかといえば北側の「赤坂見附」近辺や中央部に位置する「赤坂」駅周辺が主であるからなのだろうか。都心部の代表的な人気立地を称して「3A(スリーエー)」という。青山、赤坂、麻布のアルファベットの頭文字をとったものである。TBSから青山通りに抜ける「薬研坂」には、大手デベロッパー三菱地所や大京の分譲マンション第一号があって、その並びには三井不動産のハイライン「パークマンション」シリーズ初の全戸億ション「赤坂パークマンション」が有る。昭和40~50年代におけるアーバンライフの魁が、この辺りから発祥したことが伺えるわけだ。以西には「新坂」といって、これまた高級マンションが点在する薬研坂と同等かそれ以上に閑静な住宅街があるが、いずれも赤坂の北半分に収まっている。
今回取材した「パークマンション赤坂氷川坂」は、赤坂の南東部の区境にあたる。間口の広いほうの前面道路は、道を隔てて「アメリカ大使館宿舎」がある。広大な敷地の緑地部分が正面に広がるため、南東方向の抜けは魅力的だ。南西部は「氷川坂」に接する。南西から西にかけては、徒歩1分に満たない距離にある「氷川神社」の借景がポイントととなる。延長に「東京ミッドタウン」を臨む。首都高3号線までは約250m離れている。地上からは目視できず、上層階からの見え方についても未確認である。
現地から西に進めば、「赤坂氷川町パークマンション」「プレステージ赤坂氷川町」「麻布第一マンションズ」といった高級マンションが居並ぶ。赤坂に氷川と付けば、重厚感のある建物が珍しくなく、北エリアに劣らない閑静な住宅街であることを実感できよう。また、現地の隣では別のデベロッパー「サンウッド」が分譲マンション「サンウッド赤坂氷川」を建設中である。