「たねダンゴ®」って、どんなもの?
これがたねダンゴ®
このたねダンゴ®は、以前から自然農法で使われてきた手法である「粘土団子」を、もっと簡単に手軽に楽しめるようにと試作を重ねて考えられたものです。
ここが楽しい!たねダンゴ®
たねダンゴ®の具体的な作り方を解説する前に、まずはその魅力についてお話しましょう。従来の種まきというのは、地道で、地味な作業でした。庭に直まきであるとか、トレイにバラまきならまだしも、たくさんの種を点まきしたりすじまきしたり……というのは、肩のこる作業です。
しかしたねダンゴ®は、泥遊びの延長のように練った土をお団子状に丸めて作ります。ですから、種まきが「作業」ではなく、小さな子から高齢の方まで老若男女問わず楽しくできる「遊び」になるのです。
もう一つの魅力は、その「まき方」にあります。通常であれば、ちゃんと発芽するように神経を使って種をまくわけですが、たねダンゴ®はポーンポーンと放り投げてまくのです!
みんなで集まってワイワイとたねダンゴ®を作り、キャーキャー言いながらたねダンゴ®を放り投げる……種まきで立派に楽しいイベントの成立です!
たねダンゴ®の材料
- ケト土
- 荒木田土
- 水
- 緩効性肥料(マグァンプ、マイガーデンなど)
- 数種類の種(まきどきが同時期のもの)
- 使い捨て手袋(薄手のポリエチレン、ビニール、ゴム手袋など)
- あれば珪酸塩白土(ソフトシリカ ハイフレッシュ)
たねダンゴ®の作り方
まずは、団子の元となる土を混ぜましょう! 用意したケト土と荒木田土を、7:3の割合いでよく混ぜます。けと土は、粘土質で重い黒い土で、苔玉作りや、「光る泥だんご」にも使われます。荒木田土の方は赤土を粘土質にしたような土で、固い塊が混じっていることがあります。事前に袋のままか、破けないようにビニール袋などを重ねて、上から木槌などを使って塊を砕いておくと混ぜやすくなります。混ぜあわせた土に水を加え、耳たぶ程度の硬さになるように練り混ぜます。
それを一旦、直径3センチほどの団子になるよう、ザッと小分けにします。これに緩効性肥料をひとつまみ加えて、お団子に丸めます。このときあまり大きなお団子にしてしまうと、発芽が悪いようなので注意しましょう。
種をつけたら、土に馴染むようさらにコロコロ丸めましょう。なお、ヒマワリやフウセンカズラといった大粒の種は、団子の中に埋め込んでしまいます。
以前イベントで作った際は使わなかったのですが、いまだ進化中のたねダンゴ®、今回は表面に発芽・発根を促進する珪酸塩白土(ハイフレッシュ)をまぶしていました。無ければ省略しても構いません。
さあ、後はみんなで楽しくたねダンゴ®まきです!なお、まいたたねダンゴ®は軽く踏んでおくと地面に圧着するので、どこかに転がっていってしまうということもなくなります。
家庭で楽しむには
イベント性のある種まきのためには、広い場所が必要となりますが、もちろん家庭でも問題なく楽しめます。庭に放り投げてもいいですし、植えたい場所に置いてもOK。この時も、たねダンゴ®をチョイと踏んで、圧着させておきましょう。また、鉢植えで楽しむこともできます。その場合は、鉢土にたねダンゴ®を半分くらい埋めるようにしましょう。
たねダンゴ®は保水性があって乾燥しにくい土を使っていますが、鉢植えの場合はたねダンゴ®が乾燥してしまう前に水やりをしてあげましょう。
種によってばらつきがありますが、早いもので3~4日後くらいから発芽が始まります。発芽が揃い、芽が混みすぎている場合は、適宜間引きをして楽しみましょう。仕込む種を吟味すると、そのまま寄せ植え状態にすることも可能ですし、葉物野菜などで試してみるのも面白いと思います。
大勢でのイベントに、また家庭での花育にも役立つたねダンゴ®、ぜひ試してみてください!
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