世界一の魚料理
魚料理のテーマ素材は「ヒラメとオマール」。皿の上には椎茸の薄切りを鱗に見立て、オマールのムースを包んで柚子の香りの白ワインソースでアクセントをつけている。りんごを巻いたオマールとセロリと金柑のタルタルも組み合わせのアイデアが非常に面白い。しかし、審査員を驚かせたのは「美味しさ」「日本らしさ」を表現するために日本オリジナルでもある弁当箱に入れて用意したことだろう。これが世界最高評価を得た魚料理だ
カラマツ材の弁当箱に入れて、底に仕込んだ発熱材から湯気と共に柚子の香りが立ち上り温かい状態のままサービスされたところに「おおっ!」という驚きの声が上がったという。
椎茸を鱗に見立てた緻密な仕事ぶりと独創性が評価されたかもしれない
中心にインパクトのある作品を添えて、周囲には主役を引き立てる役者を並べ、それらが有機的に組み合わされ、「料理」として運ばれる。
赤身肉の旨味が加速するように拡がっていく
佐久で獲れる鯉のタルタル
ユカワタンで用意される今回の銅メダルを再現した料理は期間を延長し、8月末まで楽しむことができる。
さて、軽井沢はこれから賑やかな夏を迎える。
中軽井沢の星野リゾート周辺は、いつもニュースに溢れている。
コンソメの旨味は深く深く記憶に刻まれる