香水にまつわる用語集【タ行~】
調香師が扱う香料の種類は数千種類とも言われ、それらをブレンドし最高の作品を生み出します。
調香(Melonge)
数種類の香料を混合して香りを制作すること。
調香師(Perfumer)
香料を調香し、香りをつくり出す職業。パヒューマー。
天然香料
自然界に存在する植物などを使用して採取された香料。
動物性香料
動物の生殖分泌液などから採取される香料。ムスク、シベット、アンバーグリス、カストリウム。
トップノート(Top Note)
香水をつけてから最初の10分くらいまでの香り。揮発性の高い香料が用いられ、香水の第一印象を与える。
【ナ行】
ニューケミカル(New Chemical)
合成香料のうち自然界に存在しない化合物。
ネ(Nez)
「ne」とは、フランスの最高と称されるパフューマーが与えられる称号です。フランスには政府の制度として「le nez(ル・ネ)=鼻」とは、英国爵位 制度「サー」の称号の様なもので、香水界で最高の権威を持ちます。
ノート(Note)
香調。香りの調子、ニュアンスのこと。元々は音楽用語で「音符」の意味。 音符がいくつも集まりハーモニーを奏でることから、それを香りに転用して使用されるようになった。
【ハ行】
パフューマー
英語で「調香師」の意味。フランスでは超1流の調香師を「ネ」(鼻)と呼ぶ。 数多くの香料の中から適したものを選択し、1つの芸術作品にして香水を生み出す。
パウダリー(Powdery)
粉っぽく、甘くて乾いた香り。
ハーモニー(Harmony)
香りの調和やバランス。
バルサム(balsam)
植物性香料のひとつ。木や植物から分泌される、松やにのような芳香性の樹脂。
香料を測る際には、ピペットという化学器具を使用します。
香料を作る際に香料を測ったり別の容器に移し替えたりするのに用いる化学実験器具のひとつ。
フェイク
希少価値が高く、高価で入手しにくい天然香料の代わりに、それによく似た合成香料を入れて代用すること。または、その代用として使用する香料のこと。
賦香率(ふこうりつ)
香水(フレグランス)をつくる際に、アルコールに溶かした香料の割り合い。
フローラルノート(Fioral Note)
バラやジャスミンなど花をイメージさせる香調。
フローラルブーケとは、花々を束ねたブーケのような上品な香りがします。
2種類以上の花の香料を組み合わせた香調。
フローラルフルーティ(Fioral Fruity)
花の香料とフルーツの香料を合わせた香調。
フルライン
濃度を変えた香水(パルファン、オード・トワレなど)のラインの他に、ボディークリームなどの展開を見せるもの。
フォーミュラ(Fomula)
調香師用語のひとつで香料の配合比率。それが記載されたものが処方箋。
フロリエンタル(Floriental)
オリエンタルとフローラルを合わせ造語。
【マ行~】
マセラシオン
油脂を60~70度に加熱し、花を浸し香気を吸着する方法。
マリンノート
様々な海の香りを表現したノート。ユニセックス的な使い方ができる。
ミドルノート(Middle Note)
香水のトップノートの次にくる香り。つけて3~4時間くらいまでの香水の中心となる香り。
ムスク(Musk)
麝香鹿またはその他近縁動物の、オスの麝香香腺分泌物を乾燥したもの。
ムエット(Mouillette)
賦香紙(ふこうし)。調香や精油を確かめるために使われる短冊状の芳香試験紙のこと。
溶剤抽出法
石油エーテルやベンゼンなどの溶剤を使用して抽出し、抽出溶液より溶媒を留去した物質(コンクリート)をエチルアルコールで精油を抽出し、アルコールを留去したもの。
ラストノート(Last Note)
香水の最後に残る香り。残り香となる持続性の高い香料の香り。
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